Negotiating Reproductive Rights: Women's Perspectives Across Countries and Cultures の感想
参照データ
タイトル | Negotiating Reproductive Rights: Women's Perspectives Across Countries and Cultures |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | Zed Books |
JANコード | 9781856495363 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
ブラジル・エジプト・メキシコ・マレーシア・ナイジェリア・フィリピンそして米国のさまざまな社会団体に属する貧困層女性への聞き取りをもとにまとめられたレポートです。ブラジル、メキシコそして米国において卵管結紮(けつさつ)という不妊手術や、ホルモン剤の埋め込みといった避妊法が多用されている状況の報告は衝撃的でした。この不妊・避妊手術の横行は、ブラジル東北部の貧困層女性たちの中での平均出産数が6を超える、中には16人の子どもを産んだ人と語っている人もいるという状況への「回答」だったのです。ところが、不妊・避妊手術ではHIV感染が防げない、という中で、ブラジルの都市部の貧困層女性たちの中で、娘たちに向かって性を語る、HIV感染と望まない妊娠を防ぐ避妊を教える、という取り組みが広がっている、というのが、1990年代半ばの変革の現れだったというのです。現在のブラジルのエイズ政策の成功を語る際には、当然にもこのレポートの中で明らかにされた取り組みの広がりをも視野に入れていく必要があります。