「格安航空会社」の企業経営テクニック の感想

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タイトル「格安航空会社」の企業経営テクニック
発売日販売日未定
製作者赤井奉久
販売元TAC出版
JANコード9784813245605
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 » 空運

購入者の感想

今注目を浴びているLCC(格安航空)のビジネスモデルを、専門知識がいらない平易な言葉で解説されています。
しかも200ページもないのですぐに読み終えられます。
旅行好きで簡単なLCCの薀蓄が欲しい方に向いてます。
内容は世界のLCC各社の簡単な紹介、LCCとFSA(既存航空会社)の収益構造の違いなど。
私の従来のイメージでは、"固定化したマーケットの中でLCCがFSAの客を奪う"だったのですが、
それよりもLCCはフェリーや鉄道等の他の移動手段から客を奪ったり、今まで高い料金で飛行機が選択肢になかった層の
需要を掘り起こした"新規開拓"で、FSAと共存できる2つの選択肢の1つになった事は他の業種にも参考になると思います。

本書は、LCCのビジネスモデルを航空経営研究所の研究所長(元日本航空の経営企画畑出身)と主席研究員(元日本航空のサービス訓練グループ長)が解説した本。成功しているLCCは薄利多売などではなく、超低コスト化と緻密な売上の管理で既存の航空会社よりはるかに高い利益率を実現し、洗練されたビジネス戦略に基づいて事業を展開しているスーパーカンパニー・・と書くと驚く人が多いのではないかと思います。
 本書が想定している読者層は(多くの企業が不況下で新たなビジネスモデルを模索している今)「既存のビジネスのやり方を変えたい!」「何か新しい切り口で現状を打破したい!」と悩んでいるマネジメント層であり、様々な業界の人々にヒントを与えてくれるはずです。
 さらに本書ではLCCのビジネスモデルを理解するにあたり、「超低コストの公式」と「高搭乗率と利益の公式」という2つの公式に加え、成功しているLCCにみられる「社員の力を倍にする秘密」も紹介しているので、LCCを就職先として考えている人にもお勧め。
ちょっと変わったところでは、LCC株も最近ではネット証券で簡単に売買できるようになったので、LCCがなぜ高収益で、毎年成長できるのか知りたいという個人投資家にも参考になる本だろう。
 LCCに関するアンケートで、LCCに関心がありと回答した人たちを収入別に集計してみると、収入が高いほどLCCに関心が高いという結果が出たのは意外だったのだが、実はこうした高所得者層は企業のマネジメント層や個人投資家層と重なるからそうした結果が出たのだろうと考えると合点がいく。
 以上いろいろ論評したが、LCCのビジネスモデルも日進月歩で、最近はエアアジアXの欧州・インド・NZ路線の撤退もある。本の形式だとどうしても古くなる項目も出てくるので、こうしたLCCの最新動向等を知るにはmixi等のコミュニティにも出ているのでLCC利用前に調べておくのがよいでしょう。

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