山口百恵→AKB48 ア・イ・ド・ル論 (宝島社新書) の感想

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参照データ

タイトル山口百恵→AKB48 ア・イ・ド・ル論 (宝島社新書)
発売日販売日未定
製作者北川 昌弘
販売元宝島社
JANコード9784800213990
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇

購入者の感想

 小柳ルミ子から現代のAKB48まで、アイドルの変遷が手際よくまとめられた好著である。新書による通史ということから、アイドル個々人についての突っ込んだ考察は見られないが、それは本書に求めるものではないであろう。
 同時代を生きた者としては楽しく読ませていただけた。ただ、AKB48ファンである評者は、巻末に言及されている「児童ポルノ禁止法改正案」(pp.200-203)には熟考せざるを得なかった。
 著者(北川昌弘氏)は言う。
「僕の考えとしては、ロリコンというのは今でいう“萌え”の感覚に近く、魅力的な未成年者をカワイイと思う趣味趣好を指しているのだと思う。/海外では子供を性の対象とする性犯罪者や性的な病の人が大きな社会問題となっているところがあって、それが過剰に法規制と結び付いているのではないだろうか。」(p.201)
 上記の著者の現状認識は、今の段階では正しいかもしれない。しかし、根本的な構造において、アメリカ的悲劇に反転する可能性は日本のアイドル文化も内含しているという点で、オピニオン・リーダーの発言としては楽観的すぎる。
 アメリカでは1996年にジョンベネちゃん事件があった。日本でも1988〜89年に起こった連続幼女殺人事件に際しては宮崎勤のオタク性癖がクローズアップされた。
 アイドル文化と男性のロリータ・コンプレックスとは、隣接している。そのことは世人も暗黙に察知しているところであり、何よりもAKB48運営サイドが最も配慮すべき点として危惧しているようである。河西智美(元AKB48)の写真集の表紙で、河西の裸の胸を男子が覆い隠している写真が問題となり、発売が延期(事実上、中止)された一件があった。そのとき派生的に飛び火した議論があった。それが「児童ポルノ」であった。他書であるが次のような証言がある。
「発売延期でメディアには『児童ポルノ』の五文字が踊りまくった。それを見出しに立てた日刊スポーツ紙にはAKBサイドから強烈なクレームが入ったという。

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