石井ぜんじを右に! ~元ゲーメスト編集長コラム集~ の感想

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タイトル石井ぜんじを右に! ~元ゲーメスト編集長コラム集~
発売日販売日未定
販売元ホビージャパン
JANコード9784798609430
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購入者の感想

ゲーメストという雑誌は、本当に読者に密着したものでした。私の体験として、その片鱗が見えるエピソードを紹介します。

格ゲー黎明期〜全盛当時、メストはお小遣いで毎号買っていました。そしてアンケート兼読者プレゼントに数回応募し、なんと全てに当選したのです。頂いた品物には、当時の私がとても自力では買えないような品物もありました。

凄い偶然もあるものだ。

そう思われるかもしれませんが、きっと偶然じゃありません。私はメスト以外の読者プレゼントの類は、一度たりとも当選した事がないです。

あの時「今回の号のこういう点が凄く満足で、今後こうしてくれたら更に満足です」という意見を伝えたくて、子供ながらに真剣に考えて非常に詳細にアンケートに書き込んでいたのを覚えています。

この本を読んだ今なら確信できます。あれは偶然ではなく、全てのアンケートに目を通していた編集長が私の真摯な意見に目を止め、それを書いた本人は高価なものなどとても買えない年齢であるのを見て「当選させてくれた」のだと。

またその同時期。

餓狼伝説スペシャルにおいて、テリーでCPUビリーをどうしても倒せず、ほとほと困り果てていました。最新のメストにも攻略はまだ載っていません。

若気の至りか、私はメスト編集部に直電を架け、攻略を教えてほしいと頼みました。

今のご時世考えられない事ですが、この時編集部は担当ライターの方に変わってくれ、

「まず画面端から端に離れて挑発をして三節棍を誘い……」

と、詳細に攻略を教えてくれ、無事に突破ができました。

あの編集部の気質、あれは則ち、編集長たる石井さんのスタンスだったのだろうと思います。

今、こうして著書を買い、少しでも貴方に恩返しができて嬉しく思います。本当にありがとうございました。

「CONTINUE」誌巻末のコラムで石井ぜんじ氏のファンになった。
(「ゲーメスト」はたまに読んでいたが、愛読者というほどではなかったし、
ゲームの攻略雑誌としてしか読んでいなかった)
ぜんじ氏は「CONTINUE」のメインの書き手(要は「超クソゲー」の書き手)とは好対照というか、
一切、笑いも揚げ足も取ることなく、浮足立つこともなく、
求道者のようにゲームに対して向き合って文章を書いておられ、
その文章からにじみ出るゲーム愛の異常さは強烈なインパクトがあった。
ヘヴィ・メタル界に伊藤政則がいるように、ゲーム界には石井ぜんじがいる――そういう重鎮感と重厚感。
その連載が全て纏められ、書籍として残ったのは喜ばしい限りだ。

巻末の「20世紀アーケードゲーム総覧」は、
カラー写真付きで別の一冊の本にまとめても良かったぐらいだろうが、
そういう本は需要がないのだろうか?
それとも権利関係とかが複雑で、こうするしかなかったのだろうか?
いずれにせよ、ぜんじ氏の労力に対して、本書の価格は安いぐらいだと思う。

他に、「ゲームジャパン」のコラムや、本書オリジナルの対談や取材記事なども収蔵され、
どんどん読み進めていったが、やはりぜんじ氏の印象は変わらない。
常に、ゲームに対してストイックなのだった。
と同時に、ゲームを文化として評論できる書き手に、
ぜんじ氏の右に並ぶものはいないのでは、とも思った。

「ゲーメスト」の有名な誤植をもじった「石井ぜんじを右に!」という本書のタイトルはただの洒落ではない。
ゲーム評論の最右翼に位置するのが、石井ぜんじ氏という意味も含まれているのである(たぶん)。

"元ゲーメスト編集長"とありますが、あくまで筆者個人の立場から、ゲームについて語られたコラム・対談集です。

勿論、その中には"元ゲーメスト編集長"としての立場からの当時の裏話なども含まれますが、
それらはあくまで一部でしかありません。

とはいえ、ゲーメスト愛読者で当時をゲーセンで過ごした世代の人間にとっては、
当時の雰囲気を思い出すことのできる貴重なコラム集だと思います。
パラパラとしか読んでいませんが、あ~こんなことあったなアとあの頃を思い出すことしきりです。
時間をかけて、じっくりと読みたいと思います。

ゲームジャパン連載時等では気にならなかった筆者ageは一冊に纏まることで凄まじい威力です
全体的にとても丁寧に気を使って書かれている印象ですが、ゲーメストを語るものでは無いので拍子抜けします
個人的な立場のみで語られているのでそれが真実であるかもわかりません
それでもゲームに対する情熱は伝わりますし、それだけの実績はある方だと思います
当時ゲームに対する環境は今とは全く違うものでした、その中でゲーム好きを貫いた筆者は個人的感情を抜きにして尊敬に値すると思います
仕事帰りに飲み屋ではなく久しぶりにゲーセンに行ってみるか
携帯電話をいじるのではなく据え置きゲーム機を引張りだすか
そう思わせる本です

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