新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース) の感想

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参照データ

タイトル新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース)
発売日販売日未定
製作者貞本 義行
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784047136182
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » イラスト集・オフィシャルブック

購入者の感想

たしかアニメでは出てすぐ死んだ渚カヲルですが、漫画版ではちゃんと戦うんですね

全体のストーリーはおおよそTV版と同様の展開。だが、大きく次の2点が特筆される。
1点目は、TV版では24話でばたばたと登場する渚カヲルことタブリスが早々に登場すること。
このことによりゼーレとカヲルの関係、ゼーレが勝手に動き始めた碇ゲンドウを掣肘しようとする意図、またそもそもの人類補完計画とは何か?ゼーレの考える計画と碇ゲンドウが考える計画との違いは何かといった点を明確に読み取れるようになった。「君はボクと同じだね」という言葉にあるレイとカヲルの関係など、TVや映画ではわかりにくかったストーリーをわかりやすくなぞっていくことに成功している。
2点目は、前の第8巻あたりから目立ってきた描写だが、「人とのつながり」「他人との関係」というエヴァンゲリオン全体のテーマの強調。目立つのはシンジと綾波レイとの関係、“(レイとの)この距離感はこれ以上縮まることがあるのかな“というシンジの独白や(余談だが、レイの絵が以前に増して大人びている)。前巻であったネルフの中庭にある噴水そばで、ふたりが手をつなぐシーン(本巻でも回想される)は、その後の展開(ふたりの別れ)が予想されるだけに、ことさら厳かで印象的な場面になっている。
今まで幾多のエヴァ謎解本が検証していた謎の一端をわかりやすい形で提示していることだけでも本巻の意義がある。それだけに留まらず、エヴァの持っていたテーマの掘り下げなど見事。
な~んて小難しいことを考えなくても十分楽しめることは保証する。1年半ぶりの新刊、たっぷり堪能あれ!

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KADOKAWA/角川書店から発売された貞本 義行の新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース)(JAN:9784047136182)の感想と評価
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