Different Every Time の感想

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参照データ

タイトルDifferent Every Time
発売日2014-11-18
アーティストRobert Wyatt
販売元Hostess Entertainment
JANコード0887828034727
Disc 1 :Soft Machine ‘Moon In June’
Matching Mole ‘Signed Curtain’
Matching Mole ‘God Song’
Robert Wyatt ‘A Last Straw’ (from ‘Live At Drury Lane’)
Robert Wyatt ‘Yesterday Man’ (from Disc 1 of ‘EPs’)
Robert Wyatt "Team Spirit" (from “Ruth Is Stranger Than Richard”)
Robert Wyatt ‘At Last I Am Free’ (from ‘Nothing Can Stop Us’)
Robert Wyatt ‘The Age Of Self’ (from ‘Old Rottenhat’)
Robert Wyatt ‘Worship’ (from ‘Dondestan Revisited’)
Robert Wyatt ‘Free Will And Testament’ (from ‘Shleep’)
Robert Wyatt ‘Cuckoo Madame’ (from ‘Cuckooland’)
Robert Wyatt ‘Beware’ (from ‘Cuckooland’)
Robert Wyatt ‘Just As You Are’ (from ‘Comicopera’)(Disc 2 ‘Benign Dictatorships’)
Disc 2 :Jeanette Lindstrom ‘The River’
Anja Garbarek ‘The Diver’
Hot Chip ‘We're Looking For A Lot Of Love’
Epic Soundtracks ‘Jellybabies’
Robert Wyatt ‘Shipbuilding’
Happy End ‘Turn Things Upside Down’
Monica Vasconcelos ‘Still In The Dark’
Working Week ‘Venceremos’ (bossa mix)
Phil Manzanera ‘Frontera’
Steve Nieve + Robert Wyatt + Muriel Teodori ‘La Plus Belle Langue’
Cristina Dona ‘Goccia’
Nick Mason ’Siam’
Mike Mantler ‘A L'abbatoire’
Mike Mantler ‘Sinking spell’
Bjork ‘Submarine’
CageSteele ‘Experiences No. 2’
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » ロック

購入者の感想

このCDは、Marcus O’Dairという人が書いた公式の伝記、Different Every Time: The Authorised Biography of Robert Wyatt、に合わせて出されたRobert Wyattの2014年2枚組コンピレーション盤である。

1枚目はEx Machinaというタイトルがついている。Soft Machine時代(名曲、Moon in June)から、Maching Mole時代、ソロ時代に至るまで満遍なく選曲されている。しかし19分の大作Moon in Juneも入れて彼の全キャリアを一枚のCDにしようとすると、ちょっと薄めな感じがしてしまう。入門編だと理解すれば、これはやむを得ないのですが。

2枚目はBenign Dictatorshipsというタイトルで、他のアーチストとのコラボ曲が中心になっている。時代的にも地域的にもジャンル的にも幅広く選曲されていて、名前も聞いたこともないようなアーチストも多かった。どの曲にも通じるのは、ヒリヒリする悲壮感と安心感の混じったような、世界で唯一のあの声である。
以下2枚目の全曲を簡単に紹介します。

1. The River , Jeanette Lindstr’m
シャネット・リンドストレムはスウェーデンの歌手で、この曲は2009年のAttitude&Orbit Controlに入っている。

2. The Diver, Anja Garbarek
アンニャ・ガルバレクはノルウェー出身のミュージシャン。この曲は彼女の2001年のアルバムSmiling&Wavingの曲。

3. We’re Looking For A Lot Of Love ,Hot Chip
ホットチップはイギリスのエレクロニカのグループ。この曲は、彼らのサードアルバムMade in the Dark
に入っている。

4. Jellybabies ,Epic Soundtracks
Epic Soundtracksというのは映画のサントラではなくて英のKevin Paul

なぜか、というか納得というか、日本での知名度がその実力と存在感に及ばない、ミュージシャンの一人。ある意味、ミーハー感覚の人が多数派を占める日本の音楽業界においては、海外のミュージシャンが過小評価される場合が多い。この人も、まさに職人と呼びたくなる懐の深さと実力を兼ね備えた音楽家は、日本では売れない。
だが、改めて、こうしたコンピレーションという形で彼の音楽を俯瞰で眺めると、ジャンルに収まらない自由さが心地よかったりする。ロックとか、ジャズとか、ジャンル分けするのは無粋に感じる。
まず、何より彼の『声』が素晴らしい。天性のものではあるが、それを少しも自慢げに披露していない謙虚さ?が妙にいい。彼が唄えば、それは『ロバート・ワイアット』の音になる。どんなバンドであろうが、どんな人と競演しようが、揺るぎない個性が音の世界を構築させてしまう力があるように思う。
出来れば、オリジナル・アルバムを聴くのがいいが、日本ではなかなか手に入らないので、このアルバムはありがたい。ジャケットも実に素晴らしい。申し分ない、今年の傑作の一つだ。

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