「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書) の感想

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参照データ

タイトル「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの (PHP新書)
発売日販売日未定
製作者中島 義道
販売元PHP研究所
JANコード9784569558479
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

「すべての人を傷つけないように語ることはできない。

 いや、できるかもしれない。

 しかし、そのときは真実を語ることを放棄しなければならない」

言葉の裏を読む。場の雰囲気を読む。和を好み、対立を回避する。

優しさと思いやりで他人に「配慮」した気になる。

そして人々は言葉を語らず、沈黙するようになる。

それどころか、他人が語るのを圧殺してしまう。

泥臭くてトゲがあるが、重みのある<対話>と、

軽やかで心地よいが、どこか空疎な<会話>。

自分の生活を省みてみると、知らず知らず<対話>を避けている自分を発見した。

自分がこの文化にどっぷり浸かっている一人だと痛感した一冊。

自分の持っている「優しさ」への疑問が、少しだけ解けたと思う。

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