尾木ママの「脱いじめ」論 (PHP文庫) の感想

共働き、IT社会、住環境の変化（核家族や一人部屋など）、過度な競争社会など子ども達がかつてないほどストレスと孤独を感じているのだと感じました。

そんななかでどうしたら「いじめない子育てと教育」を実践していけるのかをとても考えさせられました。

早期の英語教育や金銭教育など勉強ばかりを気にする親御さんが多いですが、成績以上に家庭での道徳教育がとても大切だと痛感しました。社会全体が子どもを守るという取り組みも大切です。一人の大人として、地域に住んでいる子どもや電車に一人で乗っている小さいお子さんなどをもっとよく見守ってあげたいと思いました。

また、いじめの現場に遭遇してしまった場合（傍観者としても）どのような対応をとればよいのか具体的な解決策がよく分かりました。

小さなお子さんがいる方、これからお子さんを授かりたいと思っているご夫婦にもぜひ読んでいただきたい1冊です。こんな社会のなか子どもを育てられるのだろうかという不安が小さくなるはずです。