中森明菜イースト・ライヴ インデックス23<5.1 version> [Blu-ray] の感想

このＤＶＤを購入しようとしたのはまさに偶然の出来事がきっかけでした。
実は、正直なところ、それまで中森明菜のことは頭の片隅に思い出の一部として残ってるぐらいでしたが・・・。

たまたま会社イベントを開催する会場探しも兼ねて、インターネットで会場を探すうち、某ホテルの
ディナーショーのサイトに行き着きました。
「中森明菜？ディナーショーやるのか？！」と思った途端、先ほどまで思い出の一部だったものが甦り、
本来の目的も忘れて、急に間近で聴きたい衝動に駆られて咄嗟に予約してしまいました。

「あの歌声は健在だろうか？バレエで鍛えたあの明菜らしい華麗な柔軟性とダンスは・・」など、
楽しみは増すばかり、と思っていた矢先、「ディナーショー中止！」のニュース・・・。
中森明菜をフィーチャーしたパチンコのイベント等での無理がたたったとも言われていますが、
今はただただ一日も早い回復を祈るばかりです。

ともかく、「このショックはなんなんだろう・・・。」。
それからというもの、会社の昼休みや帰宅後にYOUTUBEでひたすら中森明菜の動画という動画を
徹底的に視聴しまくりました。そんな中で、このライブＤＶＤに巡り会ったのです。

1989年4月に行われたライブ。紛れもない「中森明菜」がそこにはいました。

デビュー当時のややぽっちゃりした感じはもちろんありませんし、やせすぎという声もありますが、
そんなことは全く問題になりません。
とにかく、声量抜群、踊りは流れるようで、表情は歌に合わせて感情移入ＭＡＸで時折カメラ目線、
時にはやさしく、時には強く、そして時にはか弱く・・・。カメラワークも明菜を中心にしており、
全編通して感動ものです。自分自身もタイムスリップしてまさにその場にいるかのような臨場感！

当時、とかく松田聖子と比較されたり、ジャニーズ事務所の某氏との関係など、話題にも事欠きませんでした。
そして、このライブのわずか2ヵ月余り後、ファンの方にとって、とても辛い最大の悲劇が彼女をおそいました。

中森明菜の絶頂期を支えた様々な人々・・・。
そんなチームワークの中で、一番輝いていた中森明菜がここにいる。
明菜の歯車がここを頂点に少しずつ変化していった・・・。
「セカンド・ラブ」と「難破船」で見せる中森明菜の涙が実に美しい！
歌手としても、女性としても、まさに登りつめた孤独な明菜・・・。

ガンバレ！

このライブが中森明菜のターニングポイントだったのかな？
中森明菜を応援する一人として、
絶対におさえておきたい作品のひとつです。