最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと の感想
参照データ
タイトル | 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マーカス バッキンガム |
販売元 | 日本経済新聞社 |
JANコード | 9784532312633 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » リーダーシップ |
購入者の感想
本書は、著者がギャラップ社に在籍時に行った膨大な調査結果(これはギャラップ・パスとして整理されている)と、最新の心理学・脳科学・遺伝学の知見を踏まえた、成功するリーダー、マネジャー、個人の条件について解説しているものです。
リーダーシップやマネジャーについては、数多くの書籍が出版され、数多くの切り口で様々な定義がなされてきていますが、どれも決定打といえるものではなく、定義が収束ではなく拡散している状況にあると思います。
その中で、本書はこれらの定義の背景にある本質的な要素は何か、を追い求め、調査と科学の知見を踏まえて最も重要な要素を提示しています。
また、とかく様々な議論が生まれているリーダーとマネジャーの違いですが、これについても以下の明確な提示をしています。
・マネジャーは、人の個性に着目し、人の強みを最大限に引き出すことで、成果を生み出すことを支援する人
・リーダーは、人の個性の裏にある普遍性に着目し、将来を明確に見せることで成果を生み出すことを支援する人
更に、これも様々な議論が生まれている、リーダー、マジジャーは育てることができるのか、ということについても以下の明確な提示をしています。
・上記のリーダー、マネジャーの定義を最高レベルで実践するためには、生まれ持った才能が必要であり、その才能を持った人が最高レベルになるためにはスキル開発が必要
なお、最も重要な要素(たったひとつのこと)を明確にしたうえで、それらを実現するための要素やスキルを明示していますので、目的(リーダーであるために)と手段(リーダーになるために)を整理して活用することができます。
本書の内容を更に理解するためには、以下の書籍もお薦めです。
マーカス・バッキンガム
「まず、ルールを破れ」「さあ、才能に目覚めよう」
ドナルド・O・クリフトン等
「強みを活かせ」
カート・コフマン等
「これが答えだ」
以上、ギャラップ社調査結果に関する書籍
ミハイ・チクセントミハイ(心理学)
リーダーシップやマネジャーについては、数多くの書籍が出版され、数多くの切り口で様々な定義がなされてきていますが、どれも決定打といえるものではなく、定義が収束ではなく拡散している状況にあると思います。
その中で、本書はこれらの定義の背景にある本質的な要素は何か、を追い求め、調査と科学の知見を踏まえて最も重要な要素を提示しています。
また、とかく様々な議論が生まれているリーダーとマネジャーの違いですが、これについても以下の明確な提示をしています。
・マネジャーは、人の個性に着目し、人の強みを最大限に引き出すことで、成果を生み出すことを支援する人
・リーダーは、人の個性の裏にある普遍性に着目し、将来を明確に見せることで成果を生み出すことを支援する人
更に、これも様々な議論が生まれている、リーダー、マジジャーは育てることができるのか、ということについても以下の明確な提示をしています。
・上記のリーダー、マネジャーの定義を最高レベルで実践するためには、生まれ持った才能が必要であり、その才能を持った人が最高レベルになるためにはスキル開発が必要
なお、最も重要な要素(たったひとつのこと)を明確にしたうえで、それらを実現するための要素やスキルを明示していますので、目的(リーダーであるために)と手段(リーダーになるために)を整理して活用することができます。
本書の内容を更に理解するためには、以下の書籍もお薦めです。
マーカス・バッキンガム
「まず、ルールを破れ」「さあ、才能に目覚めよう」
ドナルド・O・クリフトン等
「強みを活かせ」
カート・コフマン等
「これが答えだ」
以上、ギャラップ社調査結果に関する書籍
ミハイ・チクセントミハイ(心理学)
成功する結婚のギャラップ調査の話から始まって(これは実にスリリングな滑り出しだ)、どことなくあいまいなマネジャーとリーダーの違いを、それぞれたった一行でまで絞りこんで、あざやかに説明する。
すなわち、マネジャーとは現在のこと、ひとりひとりの個性に照準を合わせること、リーダーとは未来のこと、ばらばらの人々の心を、たったひと言でひとつにすること。
それぞれ一章ずつを当てて、前者は日々の業務の改善であり、それも一人ひとりの特色に焦点をあてて、最大限に活かすことが、全社ビジネスへの波及ともなるとする。後者は危機状態にあるビジネス環境において(たとえば今の牛丼吉野家の状況だ)、いかにリーダーのひと言が従業員を鼓舞するか。「未来の姿」に執着する能力ともいえるだろう。
そしてマネジャー論、リーダー論に続く第5〜7章も出色である。自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。それだけのことなのだが、その語り口は、まさにすぐれた「リーダー書」となっている。
著者はギャラップでバイス・プレジデントを務めた経歴を持つ独立コンサルタントである。そうした経歴をもつ翻訳モノ(特にアメリカ人の書くもの)は、自慢や法則に満ち満ちていて、ヘキエキしてつまらないものが多いが、この書は気持ちが良くなる本である。
すなわち、マネジャーとは現在のこと、ひとりひとりの個性に照準を合わせること、リーダーとは未来のこと、ばらばらの人々の心を、たったひと言でひとつにすること。
それぞれ一章ずつを当てて、前者は日々の業務の改善であり、それも一人ひとりの特色に焦点をあてて、最大限に活かすことが、全社ビジネスへの波及ともなるとする。後者は危機状態にあるビジネス環境において(たとえば今の牛丼吉野家の状況だ)、いかにリーダーのひと言が従業員を鼓舞するか。「未来の姿」に執着する能力ともいえるだろう。
そしてマネジャー論、リーダー論に続く第5〜7章も出色である。自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。それだけのことなのだが、その語り口は、まさにすぐれた「リーダー書」となっている。
著者はギャラップでバイス・プレジデントを務めた経歴を持つ独立コンサルタントである。そうした経歴をもつ翻訳モノ(特にアメリカ人の書くもの)は、自慢や法則に満ち満ちていて、ヘキエキしてつまらないものが多いが、この書は気持ちが良くなる本である。