読書案内―世界文学 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトル読書案内―世界文学 (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者サマセット・モーム
販売元岩波書店
JANコード9784003225431
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 論文集・講演集・対談集

購入者の感想

   膨大な世界文学の中からどれを読もうか、戸惑っている人のための案内書である。モ−ムがこんな本を書いているのに興味があったし、いい世界文学を読みたい、読みかえしたいと思って手にした。イギリス文学、ヨ−ロッパ文学、アメリカ文学と分け、作家別に紹介している。以下モ−ムの言葉を拾ってみた。

・ある書物があなたにとって大切なのは、その書物があなたにとってどのような意味をもつかという、ただその点だけなのです。あなたにとっては、あなた自身の考えこそ、価値をもつのである。

・読書は楽しみのためのものでなければならぬと、わたくしは固く信じている。わたくしの考えるところでは、読書をひとつの仕事とみなすのは、非常に愚かなことである。人生があたえてくれるもっとも大きな楽しみのひとつなのです。

・文学はどこまでも芸術である。哲学でもなければ科学でもなく、社会経済でもなければ政治でのない。芸術なのである。そして芸術は、楽しみのために存在するのである。

・文学は世界のいたるところに存在し、それぞれの地域での長い歴史と伝統をもっている。それに目を向けようとしないのは、もったいない話だ。伝統を守るとか、伝統に反逆するとかといった芸術論はさておくとして、人間が長い歴史の中で残してきたすくれた遺産に手を伸ばしてみるのがいいと思うし、そうすれば、ある種の文学は自分には合わなくても、別の種類の文学が自分に合うことを発見することもあるだろう。また、場合によっては、映像メディアが絶対にもちえないほどの不思議な力を文学がもつことを発見することもあるかもしれない。白い紙の上にならんだ文字が人を感動させる (これは依然として、人類の発明した最大のマジックなのだ。紙の上も文字を読んで、泣く、笑う、) これはほとんど奇跡なのだ。

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