Mahler: Symphony No. 2 in C Minor ("Resurrection") (Dover Miniature Scores) の感想

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これに限らないが、Doverのスコアは、概してやや古めの校訂譜のコピーである。このマーラー２番については、「マーラー協会版」と言われる譜面より一世代前の楽譜である。

特に演奏する立場で購入する場合、本当にこの版のスコアで良いのかどうか、十分に確認すべき。「マーラー協会版」と称される楽譜が求められるならば、音楽之友社（PHILHARMONIA版）の方が良い。

その辺を納得の上で購入すべきスコア。

目次・楽器編成の英訳はあるが、楽譜部分は「下敷きとされているスコアのコピー」以上でも以下でもない。全音スコアのような情報欠落がないという意味で、（前記納得の上で入手したのであれば）一応の信頼は置ける。

なお、Doverスコアはどれも同様だが、印刷のにじみ・かすれが随所に見られる（下敷きとなっている楽譜の品質・コピーの品質、ともに万全というわけではないということ）。また紙質がかなり厚手であり、国内出版のスコアとは違う。その辺は好き嫌いが分かれるだろう。