Black Notice (Scarpetta Novels) の感想
参照データ
タイトル | Black Notice (Scarpetta Novels) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Patricia Cornwell |
販売元 | Hachette Audio |
JANコード | 9781405502719 |
カテゴリ | Audio CDs » Authors, A-Z » ( C ) » Cornwell, Patricia |
購入者の感想
大仕掛けであっても大味だった前作「業火」に対して、シリーズ初期の落ち着きと精巧さを取り戻したかに見える謎解きや物語の構成。
インターポールや狼男といったアイテム、ディテールは、やはりハリウッド的な大風呂敷なのだけれど、しかしミステリー、サスペンスとして、シリーズ初期の誠実さを感じることができたのはうれしかった。
シリーズが進むごとに「なんだかなあ」と思っていた読者も、スカーペッタが帰ってきた! と思えたのではないだろうか。
しかし、2012年の今から見た時、これがスカーペッタのというか、コーンウェルの最期の輝きだったと今さら思う。
もし、今から検視官シリーズを読む人がいたら、ここまでで止めておくことを強く進める。
これ以降の作品は、ハリウッド大作というか、プログラムピクチャー的に月並みな構成とスキャンダラスなディテールをどんどん取り込んでいく一方で、小説的な組み立て、取り組みは反比例して杜撰になっていく。
このエピソードは、スカーペッタ、コーンウェルの最高傑作──ということにしておいて、墓碑銘にするべきだと思う。
ファンであればあるほど、これ以降の作品は読むべきではないだろう。
インターポールや狼男といったアイテム、ディテールは、やはりハリウッド的な大風呂敷なのだけれど、しかしミステリー、サスペンスとして、シリーズ初期の誠実さを感じることができたのはうれしかった。
シリーズが進むごとに「なんだかなあ」と思っていた読者も、スカーペッタが帰ってきた! と思えたのではないだろうか。
しかし、2012年の今から見た時、これがスカーペッタのというか、コーンウェルの最期の輝きだったと今さら思う。
もし、今から検視官シリーズを読む人がいたら、ここまでで止めておくことを強く進める。
これ以降の作品は、ハリウッド大作というか、プログラムピクチャー的に月並みな構成とスキャンダラスなディテールをどんどん取り込んでいく一方で、小説的な組み立て、取り組みは反比例して杜撰になっていく。
このエピソードは、スカーペッタ、コーンウェルの最高傑作──ということにしておいて、墓碑銘にするべきだと思う。
ファンであればあるほど、これ以降の作品は読むべきではないだろう。