死について考える (光文社文庫) の感想

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タイトル死について考える (光文社文庫)
発売日販売日未定
製作者遠藤 周作
販売元光文社
JANコード9784334723224
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

いつも「僕が死ぬ時は安楽死させてください」と
言っていた患者が、

本当に死を実感するようになったら
「一日でもいいから生かしてください」と
言うようになり、
体に穴をあけて管から栄養補給まで始めた。
すると、たまにしかこない家族が
医者に「うちの人は安楽死を
あんなに望んでいたのに、こんなに
無残なことをして」と毒づいた、という
エピソードが載っている。

あの小林秀雄が亡くなる前
「死にたくない。死にたくない」と
言い続けた、という話も。

死にぎわのすったもんだには
人間の業やみっともなさや
タテマエと本音が凝縮されていて
自分自身の最期も含めて興味が尽きない。

平易な文章なので数時間で読破できます。
さまざまな文学者などの臨終に際しての興味深い逸話があり、
キリシタンの記述も多い。
ブッダとイエスの死を比較している。
どんな高名な人物も死をおそれ、
苦しみながら死ぬという。
著者も死を苦しみ、癌の告知が怖いと素直にのべている。

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