北海道青空日記 (集英社文庫) の感想

まさに「青空」な作品。
はた氏の作品は常に青空だ。
寒波でもブリザードでも青空だ。
大雪も溶かす暖かい風味がある。
無駄なものはぜんぜんいらない。
それでも十分伝わる。
はた氏の著書をもっと読みたい！！
はた氏には迷惑なお願いなのだろうか？！（笑）
つい先ごろ朝日新聞にウッシーとはた氏が田舎暮らしで掲載されていた。
随分まえにウッシーの存在を知ったが、元気そうでほんとに嬉しかった。
長生きしてほしい。

あまりにワイルドな生活やハプニングに、クスっと笑ってしまいます。
北海道に住んでる人、犬や猫を飼ってる人、釣りが好きな人にはたまらない一冊なはず。
「こんな生き方があったのか！」と、驚かれると思いますよ。

環境問題や過疎問題が提起されている話が何話かありますが、よくあるエライ人が書いた本のように
「ホラこんなに問題があるんだ、大変なんだ、俺の考えに共感しろ！」という強引さや説教っぽさが無い。
作者独特の視点で、「みんなもちょっと考えてみない？」という感じなのです。

疲れているとき、悲しいとき、ちょっと手に取って読んでみてください。
不思議と気持ちが軽くなります。0