渋沢栄一 愛と勇気と資本主義 (日経ビジネス人文庫) の感想
参照データ
タイトル | 渋沢栄一 愛と勇気と資本主義 (日経ビジネス人文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 渋澤 健 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532197469 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 金融・ファイナンス |
購入者の感想
この本は前著「渋沢栄一とヘッジファンドにリスクマネジメントを学ぶ」(2001年)の続編ともいうべき本です。その後、著者はコモンズ投信という、ある意味栄一の教えに従った、個性的なファンド会社を立ち上げました。「渋沢栄一愛と勇気と資本主義」の第三章にはこのファンド会社の哲学が記されています。その哲学の中の一つに『対話力』があります。「コモンズ30が長期的にお付き合いしたい企業には、様々な側面から対話していただきたい。特に、業績悪化や有事が生じたときの適切なコミュニケーションの姿勢は重要だ。」と著者は述べています。今般コモンズ30ファンドが投資する、ベネッセで不祥事が起きた時、その言葉通り著者は迅速に動きました。コモンズに投資していた個人投資家から意見を募り、これをベネッセ原田社長に伝えたのです。わざわざこんなことをするファンドはほとんどありません。株価の上昇のみを追及するファンドが多い中で、何故コモンズがかくも独特なのか、この本を読むことで、その一端を垣間見ることができます。