Into Thin Air: A Personal Account of the Mt. Everest Disaster の感想

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タイトルInto Thin Air: A Personal Account of the Mt. Everest Disaster
発売日1999-10-19
製作者Jon Krakauer
販売元Anchor
JANコード9780385494786
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

購入者の感想

5月はエベレストにとって最も天候が安定する時期です,先日,プロスキーヤー三浦雄一郎(70歳)が頂上登頂を成功させたことが報じられたばかりである。8年前起きたエヴェレスト大量遭難事故を忠実に再現したこの本は、原題が示すように高所登山がいかに過酷な環境でおこなわれるか、人間を無力にしていくのか、世界最高峰での大量遭難の痛ましい事故を検証し事実を丹念に積み重ね、事件をリアルに再現したのである。著者はパーティーの当事者(取材)で登頂後生還した。
 読者は,エキスパートの世界と思っているエヴェレスト登山が、実は、完全に商品化されていて、誰にでも可能であること、各国からやってくる遠征隊の中には、まったく怪しげなグループもいること、高所登山の実態など今日のエヴェレスト??山を手に取るように理解することができる。そしてなによりも生死を分かつ人間と自然のドラマが赤裸々に描かれている。刻一刻と死に近づいていくクライマーたちの一挙手一頭足に深い悲しみの感動を寄せずには読めない、一気に読み進すすんでしまうほどの胸をうつ真実のドラマである。
96年5月10日,NZのアドベンチャー・コンサルタンツ隊(R;ロブ・ホール)の4名、USシアトルのマウンテン・マッドネス隊(R;スコット・フィシャー)の1名の合計5人が頂上登頂後悪天で体力尽き、遭難死亡した。この日早朝、南東陵サウスコル(7980m)の第4キャンプから頂上めざして出発したパーティーは総勢33人にも達したという。この痛ましい事故に遭遇したロブ・ホール隊には、難波康子という日本人が参加しており、「七大陸高峰登??者」として、田部井淳子に次ぎ2番目の日本人女性となったが、生きて帰ることはなかった。そしてなによりも皆が驚かされたのは、この2隊が、営業遠征隊とよばれ、いわゆるガイド登山だったことである。ちなみに、ロブ・ホール隊は6万5千ドル(当時ほぼ750万円)で公募された。

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