発達障害の人が活躍するためのヒント の感想

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発達障害の人は正義感が強く、感覚が研ぎ澄まされて、い過ぎて
他人の感情を必要以上にストレートに受け止めてしまうことがある。
落ち込んでいる友人の気持ちが自分の気持ちに入り込んできて
自分も落ち込む。（健常者にもある感情が、より強く生じるのです）
仕事で失敗し上司に怒られた友人の体験談を聞いて
自分の就職に当てはめ、終章を不必要に怖がってしまったりします。

そんな時に親が、周囲がどんな声をかければいいか参考になる本です。

レビュワーの聞いたエピソード。
中堅大学のAくんはアスペルガー症候群。
親しい友達にはそのことを打ち明けています。
普通の就活をしていましたが、お祈りが続きなかなか内定が出ません。
10社ほど受けて、疲れてしまいました。
そこで一般枠ではなく、障害者枠での就労を考えました。
ところが、そのことを、健常者の友達に話したところ、
やはりなかなか、内定のでない友達はこう言ったのです。
「お前、障害者枠で就職するなんてズルいよ」
就活の決まらない、友達の偽らざる心境です。友達を責めることは出来ません。
「俺は障害者枠で受けるの止めたい、ずるいって思われるのはい嫌だ」

そんな時どう声をかけたらいいのでしょう。
そこにもヒントをくれます。

但し就活の特効薬が書いてあるわけではありません。
コメント

このシリーズ、まず読みやすいというのがある。
文体、行間、罫線、などなど。
当事者、支援者、雇用者、どの立場の人が読んでも参考になってる内容なのがすごくいいなと思った。
人事の方の本音も、とてもよかったと思う。

私は特に、後半のところが参考になった。
「人は嘘もつく、悪口もいう、でも仲が悪いわけじゃない」くだりのところは、
コピーして手帳にはっとこうと思うぐらい。
納得も理解も実践もできないけど、
これが現実、生きてくのに必要なことなんだと。