児童虐待―現場からの提言 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 児童虐待―現場からの提言 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川崎 二三彦 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004310303 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
大学のレポートを書くのに児童虐待に関する本を探していました。
評価が良いので買うことに決めました。
確かにみなさんの言うように、現場を知っている人にしか書けない鋭い内容を感じました。
年代的にやや古い部分もありますが、古いからこそ、児童虐待に対する当時の政府の取り組みや背景がよくわかります。
評価が良いので買うことに決めました。
確かにみなさんの言うように、現場を知っている人にしか書けない鋭い内容を感じました。
年代的にやや古い部分もありますが、古いからこそ、児童虐待に対する当時の政府の取り組みや背景がよくわかります。
本書は児童相談所のベテラン児童福祉司による、
児童虐待問題の概要と政策提言の書物です。
児童虐待防止法の2004年改正や直近の国会論議の模様なども収録されており、
また、外部の人間のルポではなく、長年現場に携わった方の主張ゆえ、
冷静かつ誠実、そして非常に説得力があります。
本書の基調をなすのは、
この問題が児童相談所に丸投げされており、
十分な予算や人材の手当て、さらには行政機関たる相談所に加え、
司法による手続の適正の確保が急務であるという切実な訴えです。
同時にあらわになるのは、
格差問題、コミュニティの変貌(と不十分なサポート)という、
今日の我が国に普遍的な論点です。
蛇足ながら、
憲法35条と家庭への立ち入り、行政手続における適正の要請、
親権者の懲戒権といった論点は、
法学部の学生さんなどに有意義な思考の素材を提供していると思います。
最後に。児童相談所の皆様、本当にご苦労様です。
児童虐待問題の概要と政策提言の書物です。
児童虐待防止法の2004年改正や直近の国会論議の模様なども収録されており、
また、外部の人間のルポではなく、長年現場に携わった方の主張ゆえ、
冷静かつ誠実、そして非常に説得力があります。
本書の基調をなすのは、
この問題が児童相談所に丸投げされており、
十分な予算や人材の手当て、さらには行政機関たる相談所に加え、
司法による手続の適正の確保が急務であるという切実な訴えです。
同時にあらわになるのは、
格差問題、コミュニティの変貌(と不十分なサポート)という、
今日の我が国に普遍的な論点です。
蛇足ながら、
憲法35条と家庭への立ち入り、行政手続における適正の要請、
親権者の懲戒権といった論点は、
法学部の学生さんなどに有意義な思考の素材を提供していると思います。
最後に。児童相談所の皆様、本当にご苦労様です。