花に染む 1 (クイーンズコミックス) の感想
参照データ
タイトル | 花に染む 1 (クイーンズコミックス) |
発売日 | 2010-08-19 |
製作者 | くらもち ふさこ |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784088655970 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「えええ?駅から5分はどうなったの?ブン投げ?」
「あの人を中心にしながらも、主人公は毎回他キャラで付かず離れずってのがよかったのに…。結局彼をメインにすえてしまうのか…」
という不安と不満から読み始めたのに、読み終わる頃には続きが読みたくて身悶えていた。
くらもちふさこは「少女が少年に心奪われる」その一瞬を切り取るのが抜群に上手い。
思春期特有の、恋とも友情ともつかぬ感情。その微妙さを言葉で説明するのは無理だ。無理というより不要だ。読者は例の流鏑馬の瞬間を、そして弓道での佇まいを、そしておんぶのシーンを見るだけでそれを理解できる。
子供である無力さをかみしめながらも、子供時代の終焉を寂しく感じる矛盾を抱えて、それでも前をすすもうとする花乃の姿に胸打たれる。
「最強最悪のいい子」である彼を覚醒させるのは、最初から「女」の自覚を持って迫っていた姉なのか、ようやっと仮面の下の素を引き出す事に成功した姫なのか、それとも、忘れたい故郷の思い出そのものの「花」こと花乃なのか。
今後がとにかく気になって仕方ない。
「あの人を中心にしながらも、主人公は毎回他キャラで付かず離れずってのがよかったのに…。結局彼をメインにすえてしまうのか…」
という不安と不満から読み始めたのに、読み終わる頃には続きが読みたくて身悶えていた。
くらもちふさこは「少女が少年に心奪われる」その一瞬を切り取るのが抜群に上手い。
思春期特有の、恋とも友情ともつかぬ感情。その微妙さを言葉で説明するのは無理だ。無理というより不要だ。読者は例の流鏑馬の瞬間を、そして弓道での佇まいを、そしておんぶのシーンを見るだけでそれを理解できる。
子供である無力さをかみしめながらも、子供時代の終焉を寂しく感じる矛盾を抱えて、それでも前をすすもうとする花乃の姿に胸打たれる。
「最強最悪のいい子」である彼を覚醒させるのは、最初から「女」の自覚を持って迫っていた姉なのか、ようやっと仮面の下の素を引き出す事に成功した姫なのか、それとも、忘れたい故郷の思い出そのものの「花」こと花乃なのか。
今後がとにかく気になって仕方ない。