FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ~Altera編~ の感想

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参照データ

タイトルFPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ~Altera編~
発売日販売日未定
製作者小林 優
販売元技術評論社
JANコード9784774148397
カテゴリジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » システム管理・監査

購入者の感想

本書で用いているソフトは、Win7ProSP1x64、Quartus2WebEdition11.0、Nios2EDS11.0、VMwarePlayer3.1.4、Ubuntu11.04。
ハード(ボード)はFPGAボードの比較として、Terasic社「DE0(本書での前提ボード)」、Terasic社「DE1」、日昇テクノロジー「FPGAボード+I/Oボード+USB-Blaster相当品」、マルツパーツ館「雑誌付録のFPGAボード+学習ボードベース」。
本書は「ボードで学ぶ」と謳うだけありボードがないと辛いですが、補足としてボードの入手方法例があります。2015年2月時点のTerasic社DE0価格が119US$でした。何もない状態からスタートするのであれば、設定変更が不要のDE0ボードを入手するのがよいと思います。
 
内容は実践的であり、実際にQuartus2を用いながら勉強できます。また少し踏み込んだ内容となっていますので、ある程度のHDL知識か、他の参考書(小生はHDLの知識が浅い事もあり「わかるVerilog HDL」とウェブ等を併用しました)が必要かもしれません。自分の分からない点を、自分で調べながら、自分のペースで学ぶ事ができるので、初心者にとってメリットは大きいと思います。商社様で行われるセミナと似ておりますが、セミナは多人数且つ資料が薄くボードを持ち帰り復習する事も易しくないので、この点でもメリットはあると思います。
 
ただQuartus2はv13からSOPCがなくなり、これにより開発現場での使用方法にも変化が出てきている様なので、そろそろ賞味期限なのかもしれません。

大学でVerilog HDLを教えています.Verilog HDLの勉強には,CQ出版の木村真也著「わかるVerilog HDL」を使っています.

以前はSpartan-3のボードを演習に使っていたのですが,XilinxのISEが,演習中に時々フリーズすること,奇数バージョンと偶数バージョンの使い勝手の変更が多く,いやけがさしていました.使い方の変更が多いと,そのたびに,パワーポイントのスライドの変更が多くなるからです.

ティーチングアシスタントからもAlteraのQuartus IIの方が安定していて(フリーズしない)使いやすいから変えて欲しいということでDE0ボードが安かったこともあり,変更しました.これでMPUの設計実習やテレビゲームを作成して学生たちの教育効果は上がっています.

さて,この本は,Verilog HDLを使って次のステップに進みたい人に最適です.
1)ツールとしてSignalTapIIを使って波形観測をする方法が4章にあり,これが一部の学生には非常に役に立ったと好評です.
2)Nios IIを組込む方法が5章〜6章に,
3)DE0でキーボードやマウス接続などが7章に,SDRAMを使う方法が8章に
4)uClinuxの実装が9章に
あります.それぞれ,DE0で学生が動かして実演してくれました.

この本はゼミでの輪講で週1駒で約6回で終了しました(もともとVerilog HDLは知っている学生).一応,Verilog HDLは勉強して,AlteraのDE0を使ってNios IIの勉強をしたり,それを使って簡単な実験回路を作りたい人には良い本だと思います.

著者がIBMにいた時代に,私は学生だったのですが,実際に講習を受けたことがあり,まえからこの著者の本は分かりやすく実際的なものが多いのでファンでした.この方の本がでるときは必ず学生と輪講することにしています.DE0を使っていることもあり賞味期限はある本ではありますが,2012年現在DE0と組込みMPUをFPGAでさっと使ってみたいと思う人には日本語の本では最適な本ではないかとおもいます.

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