診断戦略: 診断力向上のためのアートとサイエンス の感想

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タイトル診断戦略: 診断力向上のためのアートとサイエンス
発売日販売日未定
製作者志水 太郎
販売元医学書院
JANコード9784260018975
カテゴリジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 臨床医学一般 » 診断学一般

購入者の感想

「診断戦略」という耳慣れない言葉ですが、その名に負けない診断の考え方、フレームワーク、鑑別リストが満載です。
医学生以上に向けて書かれていますが、実際には診断推論に行き詰まったりした初期研修医の後半以降から読むのが良いかもしれません。時期に応じて、何回か読むとその時の臨床経験に応じて見え方が変わる良書だと思います。
診断について考えたい・深めたい人、後輩への指導やケースカンファレンスの司会にあたる人に良いと思います。

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特に目を引いたのは以下
・Pivot and Cluster strategy
・Horizontal-Vertical tracing
・BackgroundとExposure
・ブイ疾患
・関連痛へのアプローチ
・希少疾患の捕まえ方
など、診断の進め方について改めて捉え直す刺激が、たくさん詰まっています。

最後の鑑別リストも自分のものにできたらよいと思います。
(mneumonics/語呂合わせが多く、向き不向きがあると思います。必死に覚えるのは本質的ではありません。)

この手の本にありがちな診断の単なる分析に終始せず、診断のトレーニングについて言及している点は類書から一歩前に進んだものであり、そこにも著者による新しい工夫があり、その点は評価される。しかし、そこで示されている方法論には、残念ながら臨床の真の息吹が乏しい感じが拭い切れない。メモミックスが多く用いられているが、えてしてこうしたメモミックスは、症候学の教科書をみれば足りるものが多い。記憶の簡便性や重要性を考えるならばピットホールになるもの、keyになるもに絞るべきではなかったろうか。また、無理に新しい言葉でまとめようとし過ぎている部分も感じられる。説明のための説明、レクチャーのためのレクチャーという意味の”分かり易さ”という感がする。初めて患者を前に診察を行う研修医が途方に暮れているときに、どのように病歴をとり、診察をして診断を行うかを教えるものとはことなる。また、臨床の場で本当に難しい状況を解決する方法を模索するための手がかりとなる方法に真に挑むものともまだ遠い。0

戦略的視点から診断をするという、ひとつの実学をわかりやすく説いた本。
よくこれだけ体系化してまとめられたと感心する。筆者の情熱を感じる。
直感的診断,軸を中心に鑑別疾患のグループを頭の中に展開するという、診断にあたり戦略的視点からどうアプローチしていくか、
よく要約されていてわかりやすい。
keymesh,リズムで覚える語呂,現場ですぐ出る鑑別70は覚えやすく、想起されやすく工夫されており有用なmethod満載で、珠玉のノートとも言うべきだろうか、研修医・医学生は必読だと思う。
戦術があり戦略がある。しごく当たり前なことだが、臨床現場が言語化され論理的にmethodとして学べることは非常に大きいと思う。0

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