「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書) の感想

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参照データ

タイトル「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)
発売日販売日未定
製作者藤倉 善郎
販売元宝島社
JANコード9784796697224
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 宗教 » 宗教入門

購入者の感想

筆者の個人的な思想や問題提起であるとかそういったものを
あまり感じさせず、ただ淡々と各種カルト団体へ取材したり
潜入したりした経緯や、起こった出来事を記している。
取材体験記のあとに、その団体への分析なり総括的な文章なりがだらだらと書かれていることもなく、
次の行から即、別な団体への潜入記が始まる。
また、筆者の姿勢や文章が、若干不遜というか、少し茶化しているような雰囲気を
僅かに醸しているのも、読み手によっては気になるかもしれない。
いわばただの体験談に近いものであり、ジャーナリズムとしては
物足りないものを感じる向きもあろうかと思う。
ただこの書はタイトルからして
「これこれこういう団体を『取材』したら『こういうこと』が起こりましたよ」
という内容を記したものであるということを明確にしているので、
そういう意味ではお題に偽り無しかと思う。

尚、各種カルト団体の生い立ちやその後の発展・衰退の経緯や今現在の状況などの
データは簡素ながらも正確に説明されており、そういった裏取り調査には手を抜いていないことも
念の為強調しておきたい。

私はたまたま偶然にも、この書にも詳しく書かれている然る団体に旧知の人物が
極めて深く関わってしまい、大変に迷惑した経験がある
(この筆者からの取材要請は無かったと記憶するが、主たる報道機関の多くから
ネットニュースの類まで、あらゆる筋から取材を望まれた。全て断ったが)。
家人の安全を確保するため民間警備の手配や警察との連携、周辺への周知などで
大変に消耗した苦い経験である。
その時に味わった感情というのは一般によく言われる「恐怖」や「恐ろしい」というものも
多少はあったのだが、一番強く感じ、且つ事件後も長いあいだ苛まれた感情は
「とにかくこいつらめんどくせえなあ」というのと「なに考えてるか全然わけわからん」
というものだった。
諸事情あってこの手のカルトや新興宗教を扱った報道・出版物は可能な限り目を通すように

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