政策秘書という仕事―永田町の舞台裏を覗いてみれば (平凡社新書) の感想

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参照データ

タイトル政策秘書という仕事―永田町の舞台裏を覗いてみれば (平凡社新書)
発売日販売日未定
製作者石本 伸晃
販売元平凡社
JANコード9784582852530
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

民間から司法試験に合格し、政策秘書になった著者は、本書において、永田町や霞が関の舞台裏を丁寧に書き綴っています。
川田議員は無所属であるために、情報収集にも一苦労、委員会の質問時間も短く、質問主意書で補わなければ国政の参加もままならない。
結局、二大政党制の波に飲み込まれ、議員の任期と著者の秘書経験は、一期限りで終わってしまいました。
著者は、その一期限りで目にした永田町や霞が関の「奇妙な点」を次々に取り上げていきます。これは、まさに「常識・非常識」の世界です。
また、永田町を訪れるのは、憂国の士(NGO含む)だけではなく、おかしな人もいるようです。そういうのも洩らさず描写していて好感が持てます。
無所属の議員が、役人から本音を引き出し、多くの情報を得るために、川田議員と著者が行った方法も興味深いです。
ただし、短期勤務故に、消化不良と思われる記述も目に付きました。例えば、永田町や霞が関の「非常識」の論評は、ジャーナリストの域を超えていません。
もうちょっと、これまでの経緯や趣旨を掘り下げるべきではないか、と思います。例え、野党や無所属に不利な制度でも、それなりの合理性がなければ存続し得ないと思えるからです。
政策に関する見方もどこか一面的で、腹に一物ありながら、というような、いわゆる「政治的」判断が見当たりません。四番打者に直球を投げて打ち返されている様にも見えます。
私は、そういう理由で星2つ減点しました。でも、それらが却って、本書に一種の瑞々しさを与えているのかもしれません。

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