クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道 の感想

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参照データ

タイトルクオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道
発売日販売日未定
製作者大前研一
販売元小学館
JANコード9784093798396
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

著者がかねてから唱えている「道州制」。日本維新の会共同代表の橋本徹氏が政策に上げて話題となったが、日本が道州制を導入すべ必要性を、著者が「クオリティ国家」と呼んでいる国家群との比較から導き出している。

マッキンゼーのトップコンサルタントだったのだから当たり前ではあるが、本の構成がうまい。
問題点の提示、外部環境の変化、成功事例の研究、そしてそれをいかに問題点の解決に活かすか、という構成で書かれている。また論拠にそれぞれファクトが提示されているのはさすが。
筆者が初めて道州制の導入を提言したのは1989年に遡るそうだ。現在でこそ、道州制の是非が真面目に検討されるような状況になっているが、当時は全くそのような機運ではなかった。どうすれば筆者のような先見性を付けることができるのか。内容はもとより構成・文章の書き方などに焦点を置いて読んでも一読に値すると思う。
本書を読むとスイスが強いと言われる所以、シンガポールがアジア最強国家と言われている理由がわかる。
そしてクオリティ国家をベンチマークした上で道州制を導入し、各道州が競争し切磋琢磨することで、日本が再度国際的に強い国になれる日も来るのではないかと感じる。
キーワードとしては国家(地域)として小回りの良さ、独自性、国外からの誘致、国外での繁栄、教育(特に言語教育と考える力を養う教育)か。また過去の成功体験に囚われ、変化ができなくなるということの恐ろしさも感じた。ダーウィンの「唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」という言葉を思い出した。本書は国家について論じたものであるが、個人としても常に変化し続けていかないといけないなと感じた。

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