マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける の感想

これまで悩んだりすると、よく言われる言葉。「プラス思考で、もっとポジティブにいこう」
もちろん、どんな時もプラス思考で考えられたり、ポジティブに生きることができたら、楽に生きられるのはよくわかる。
でも、そうなれないことの方が多い自分。
そんな私に、この本はこれまでと違うメッセージを送ってくれました。「プラス思考になんてならなくていい。考えの幅を広げてあげればいいんだ」と。
そして、そのためにはどうすればよいかを、とてもわかりやすく伝えてくれています。「マイナス思考と上手につきあう」ってタイトルに飛びつきましたが、そのために認知療法が心強い味方になってくれることがよくわかりました。
本の最後、クールダウンに書かれていた著書のメッセージが心に響きました。
一度でも、悲観的に考えてしまってつらい思いをしたことのある人、先が見えずに苦しみもがいてる人、その他、たくさんの人に、この本を推薦したい気持ちで一杯です。

読み終えると、きっとこう思ってるはずです。つらいことや苦しいことを抱えながらやっていくだけの力が、自分にはあると。自分を否定したり、自信を失ったりって、自分を追いつめる闘いから解放してくれる、そんな本でした。0