いい加減な夜食外伝 陰の男たち の感想

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参照データ

タイトルいい加減な夜食外伝 陰の男たち
発売日販売日未定
製作者秋川 滝美
販売元アルファポリス
JANコード9784434199752
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

どうしようもなく薄っぺらい。
昔から創作世界では一定の枠を確保し続けている「財閥の私設軍隊(もしくは警護隊)」。
今でも四コマ漫画やネット小説の一部で息をしている。本作もそんな組織の要である男の話。
しかし、どうにもこうにも、ペラい。
ネット小説のしかもスピンオフ作品に重厚さなんて求めるはずもない。
ライトな「なんちゃってハードボイルド」だろう。そう思って読み進める。
『居酒屋ぼったくり』の薬局屋の爺さん等を友情出演させるあたりは上手いと思った。
しかし、主人公である大澤という男の成り立ち。そのペラッペラさ。
同じく、彼を取り巻く連中(民間軍事企業、財閥関係者etc)の存在の耐えられない軽さ。
著者が『居酒屋ぼったくり』で、物語世界を店と商店街に限定したのは、自己の弱点をカバーする最高の妙手だったのだろうと思う。
「世界」を描く技量はないのだ(それが悪いと言っているのではない。私にも、そんなものはない)。
にも関わらず、頭脳明晰な私設シークレットサービス班長の過去を、紛争地帰りの男としたのが痛々しい。
著者の頭の中の「世界」と、読み手側の「世界」(情報量と経験値と言い換えてもいい)に解離が無ければ、さほど問題はなかったのかも知れないのだが…。
「年経った。」という描写でスキップを多様する冒頭の数十ページで著者の限界が露呈してしまっている。
読み通しはしたが、ペラさは最後までついてまわった。
お薦めは出来かねる作品だ。

一気に読みました。好い男に好い女が目に浮かぶ。そして謎の男。次回作No2を期待してます。

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アルファポリスから発売された秋川 滝美のいい加減な夜食外伝 陰の男たち(JAN:9784434199752)の感想と評価
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