良心をもたない人たち (草思社文庫) の感想

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参照データ

タイトル良心をもたない人たち (草思社文庫)
発売日販売日未定
製作者マーサ スタウト
販売元草思社
JANコード9784794219299
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

この人はどうしてこんなことをするのだろう、よくこんなことができるな、と思うことがあり、手に取った本。

想像していたよりはるかに深い内容で、そもそも良心は何のためにあるのか、良心がある方が不利なのか、といった哲学的な問いにまで発展し、
今まで、当たり前すぎてわざわざ口に出すのも恥ずかしいような、良心という存在について考えさせられました。

良心がないほうが、ストッパーがないので、自分の願望の赴くままに、巧妙に他を陥れてでも行動ができ、目標をつかみ取ることもある。

でも、良心がないと、他人に罪悪感を抱いたり、同情したり、共感したりすることがなく、
誰かを愛したりすることもできないということ。
協力して、繋がって、ともに喜ぶということもない。。。
良心をもたない人たちは、そういった感情的な起伏がないため、退屈に耐えられず、より強い刺激を求め、やがては自滅していくことが多いそう。

自分には、ささやかでも良心というものがあってよかった、と思うことができた。
そして、良心のない人と出会ったら、全力で逃げたいと思う。

具体的な対処法が載っていて、情報として役に立つし、
良心について深く考える機会をくれる、なかなかない良書だと思います。

レビューの中には
人格障害者に対し同情的なコメントを書いている人がいますが、

「良心を持たない人間」の被害にあったことがない幸せな方なのだと
感じました。
うらやましいことです。

しかし、被害にあい、生活がめちゃくちゃにされた人間としては
こちらが「良心を持たない人間になってやろうかっ!!」って思ってしまうほど
悲惨な事態になります。

私も「万人を愛す」タイプでしたが、
これを呼んで、きっぱり決別する勇気を持ちました。

【いつか、判ってもらえる。優しさで心を溶かせば……】
ありえない事を学びました。

現に私は「証拠さえなけりゃ何もやってもいいんだからな!」と脅され、
こそこそと着実に嫌がらせをされ、評判を地に落とそうとされ、
家屋を傷つけられ、薬剤をまかれ吸わされ…
毎日家族を守りながら必死に頑張っている人を知っています。

「良心を持たない人間」が、自分の病気について悩んだり、
社会との関わりについて悩む事などありません。
彼らが悩むのは、
「自分の思い通りにターゲットを落とし込めない事、
自分を自分の思い描いた通りの人物として周りに認識させる目的が達成できない、
またはそれをじゃまする(正体をばらす)人間がいる事」 なのです。

ばれた時に、『なぜ自分は皆から嫌われたのだろう?自分のどこが悪いのか?』
なんて全く考えません。

「くそっ!あいつさえいなければ上手くやれたのに!
次は【先手攻撃】で、絶対に失敗しないからっ!!」
それだけです。

だから恐ろしいと、この本では訴えているのです。

こんな人達に同情を寄せることは、
被害にあっている人をさらに追い込んでしまうのだと判ってください。
本当に助けるべき相手は誰なのかを理解できる1冊です。

かなり前に『平気でうそをつく人たち』という本を読んだことがある。そのときは、こんな
人もいるのだと驚いただけだった。
今回は、隣人のことで悩んでいる友人がいて、その話を別の友人にしたところ、その隣人は
まさにこの「良心をもたない人たち」に違いないと本書を紹介された。紹介してくれた友人
も、身近にこのような人がいて長年苦労をしていたのだ。
切羽詰まっていないと、なかなかすぐに読み通す気にならないかも知れないが、世の中には
こういう人が意外と多いという事実は知っておいて損はないと思う。
本書が示す最善の結論は、こういう人とは、いかなる関わりも絶つというものだ。
親族である場合はそうもいかないが、ついお人好しになったり、八方美人になったりして、
変な他人に巻き込まれてしまう人は、自分の身を守るために読んでおくべきだと思う。0

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