日本の10大新宗教 の感想

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参照データ

タイトル日本の10大新宗教
発売日2013-05-31
製作者島田裕巳
販売元幻冬舎
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 宗教 » 宗教入門

購入者の感想

簡単に「宗教学」と言うが、実はこれほど困難な学問もないと思う。
たとえば神学ならキリスト教を勉強すればいいし、キリスト教の信者でもいい。
仏教学も同様だ。しかし「宗教学」は、どの宗教にも思い入れがあってはいけない。
オウムがテロを起こす前、島田氏はオウム擁護の立場だった。
そのためその後、世間から袋だたきに遭い、職を追われた。
私は島田氏をかばうものではないが、あの当時、
「すべての宗教は、最初は異端で新興宗教だった」と言ったことは記憶に残っている。
この言葉は島田氏のオリジナルではないのだが、
だからこそオウムにあのような「肩入れ」をしたのだと思う。

彼はその反省もあり、自己を総括した上で、新しい「島田裕巳」となっているように思う。
本書も、日本の新しい宗教を、かつてオウムを擁護した人とは思えない客観的な視点で分析している。
私の知人にも、本書で取り上げられる宗教の信者もいるし、
オーソドックスなカソリック信者もいる。だが、いったんその宗教を信じてしまうと、
容易に他の意見は聞かない。それこそが宗教の強味であり、怖さでもあるだろう。

単に日本の新宗教をさらりと総ざらえするのではなく、きちんと分析し、
宗教の持つ強味も怖さもふまえて書ききっている。
新書ではもったいないほどの中味の濃さだと思う。

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