〈持ち場〉の希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶 の感想

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参照データ

タイトル〈持ち場〉の希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶
発売日販売日未定
販売元東京大学出版会
JANコード9784130330725
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

歴史の最大の教訓は、歴史から学ばないことだ。ある哲学者の言葉である。しかしそれでは困る。それでは佐々木守(311当時、釜石市防災課長)の次の言葉は救われない。(命に関わることは)「知らせたはずだ、聞いていなかった、知らなかったではすまないのです」(第13章)。では、どうすればいいのだろう。歴史は必ず風化する。であればその風化を前提に、それに抗う手立てをこうずるしかない。だからそこに社会科学者の〈出番〉があり、〈持ち場〉がある。とはいえ大事な人をあずかる企業も、手をこまねいている訳ではない。折に触れ注意を喚起し、実践さながらの防災訓練もやっている。ただ、それでも「その時」が再びくれば、誰が、何を、自らの〈持ち場〉でしなければならないのか。それが予め分かっていなければ「後悔」は繰り返される。本書はそんな’’忘れっぽい私たち"に贈られた実践の書。社会科学と組織の総力をあげてつづった「震災の記憶」の記録が、今日から次の「その時」の備えに連なっている。

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東京大学出版会から発売された〈持ち場〉の希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶(JAN:9784130330725)の感想と評価
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