青色発光ダイオードは誰のものか―世紀の発明がもたらした技術経営問題を検証する (B&Tブックス) の感想
参照データ
タイトル | 青色発光ダイオードは誰のものか―世紀の発明がもたらした技術経営問題を検証する (B&Tブックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 谷光 太郎 |
販売元 | 日刊工業新聞社 |
JANコード | 9784526055737 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 |
購入者の感想
青色発光ダイオードをめぐる係争、報道からは地裁判決のセンセーショナルさ、その後の和解勧告案の金額とのギャップといった金額そのもの、絶対額にばかり個人的には関心がありましたけど、その金額が意味するところはよくわかりませんでした。
本書を読む限り、報道に携わる記者も技術への理解不足から一方の当事者の「プロパガンダ」に惑わされた・振り回された一面はあったように思います。ただもっと問題なのは、司法の問題。本件をきっかけに整備された改正民事訴訟法に関しては後半に言及があります。
「発明を商品化する途中のプロセス、会社のいろんなセクションの協業があってこそ発明が活きる」。島津製作所・田中氏のアンダーステイトメントを引き合いに、中村氏のスタンドプレーともとれる行動にやや批判的な著者。日亜化学がいかに中村氏の研究環境を整えてきたかが詳らかに説明されています。
素人的にいまいちこの発明の凄さが理解できていないのですが、本書では中村氏・日亜双方の論点は(どっちかと言うと日亜よりに)整理されていて和解金の意味を考える上ではよいヒントを提供してくれています。
本書を読む限り、報道に携わる記者も技術への理解不足から一方の当事者の「プロパガンダ」に惑わされた・振り回された一面はあったように思います。ただもっと問題なのは、司法の問題。本件をきっかけに整備された改正民事訴訟法に関しては後半に言及があります。
「発明を商品化する途中のプロセス、会社のいろんなセクションの協業があってこそ発明が活きる」。島津製作所・田中氏のアンダーステイトメントを引き合いに、中村氏のスタンドプレーともとれる行動にやや批判的な著者。日亜化学がいかに中村氏の研究環境を整えてきたかが詳らかに説明されています。
素人的にいまいちこの発明の凄さが理解できていないのですが、本書では中村氏・日亜双方の論点は(どっちかと言うと日亜よりに)整理されていて和解金の意味を考える上ではよいヒントを提供してくれています。