いのちが危ない残業代ゼロ制度 (岩波ブックレット) の感想
参照データ
タイトル | いのちが危ない残業代ゼロ制度 (岩波ブックレット) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森岡 孝二 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784002709130 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
本書で言う残業代ゼロ制度は、やがて様々な人事部の拵えた名称によって偽装された非正規雇用へと全面的に拡大施行されていく趨勢は読者に読み取られている。今でも、残業代ゼロは、ブラック企業の表徴だけでなく、日本型雇用システムに固有の暴力性である。それが、ネオリベラルな安倍政権に依って純化され地上で最も孤立した不平等な雇用システムに生存権を蹂躙されている日本の労働者階級の状態を悪化させるのは確実である。注意したいのは、これは派遣法改悪によっても複合的に形成される全体としてのブラック企業合法化、生存権蹂躙の制度化であり、主権者国民は断固として阻止しなくてはならない。安倍は、ブラック企業問題においてブラック企業を合法化して資本家達への責任ある対処を忌避している。大多数が労働者階級である主権者国民に必要なのは、ブラック企業の厳罰化、違法行為摘発の為に労基署の監督官達を増員したりして、監督機能の強化を図る事である。
本書は日本の全労働者階級の必読書です。
本書は日本の全労働者階級の必読書です。