カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) の感想

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参照データ

タイトルカラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)
発売日販売日未定
製作者ドストエフスキー
販売元光文社
JANコード9784334751333
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ロシア文学

購入者の感想

Kindle Paper Whiteで読みましたが,訳者解説の中の図は全く読めないぐらい小さい.
拡大しても対して大きさが変わらない.
その判別できない図表を本文中では「図を見てもらえばわかるが」みたいなことを言い出す.
こういうところを改善してもらえないと,電子版を購入する意味がなくなる.

ああ読み終わってしまった!
という寂しさが、読了の満足感を凌ぐ傑作。
異例のベストセラーということで、新聞各紙でも採り上げられたが、
饒舌なドストエフスキーの魅力を、テンポよく、その結果(おそらく)巧みに
引き出した名訳の文体と、本書を含む全5冊の巻立ての構成のうまさが
光文社判「カラマーゾフ」の魅力のすべてである。

そして、特にこの別巻について言えば、小説の「エピローグ」部分は、
総ページの5分の1以下だが、1〜4各巻に付されてきた、
すこぶる工夫を凝らした解題の総決算もいうべき長文の解題と、
「カラマーゾフ」創造との結びつきを意識した刺激的なドストエフスキー略伝が
掲載されており、小説読後の余韻を高めてくれる。

学生時代、『罪と罰』を読んだあと、同じ新潮文庫で挑戦したものの挫折。
遥かな時間を隔てて向き合った本書の、なんと面白いこと。
登場する人物像、事件の、あまりにも現代に通じる点も驚異だが、
小説とは主題以上に、語り口が持ち味なんだということを、
改めて思い知らされた次第。

それにしても、本書は書かれるはずだった全体の「第一」の部分だという。
いったいどんな展開が、この後にあったのでしょうか!
他のレビューの方で、
「サイドストーリーとも言えるアリョーシャと子供たちとのエピソード」
に惹かれる趣旨のコメントがありました。
それも納得ですが、本書の訳者の「解題」を読めば、それもまた、
書かれなかった“第二の小説”の伏線だったようです。

そんな謎というか、「未完」であることも含めて、本書は偉大な作品。

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