不思議の国のアリス (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル不思議の国のアリス (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者ルイス・キャロル
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784042118039
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

いい大人でも楽しめる不思議の物語、と表現するのが適当なのでしょうか。色々なところでその引用を目にする本作を手元においてきっちり読んでみようと思い購入しましたが、ページを開いて読み進めると、想像以上につじつまが合わない、脈絡の無い世界に連れて行かれます。しかし読み進めることにストレスは無く、最後にはアリスと同じく何が起こっても驚かなくなっていました。唐突に思える出来事が、次第に違和感を憶えることなく快感に変わってゆくあたりが絶妙です。読み終えたあとの満ち足りた気持ちから思えば、このお話が100年以上を経てもなお多くの人に支持されている事実にも納得できます。

ただ、訳者は矢川澄子さんなのですが難しい言葉遊びをリズムよく訳していることには感心するものの、個人的には表現が古いと感じることも多々ありました。ほとんどの人が「3月ウサギ」(March Hare)と思っているものを「ウカレウサギ」と訳するところも違和感を持ってしまいました。ゆえ評価から1点をマイナス。確かに訳本って難しいのですが・・・。

2013.1.15 上記レビューは新潮文庫「不思議の国のアリス」(矢川澄子訳)について2008年に書きこんだものです。しかしサイト運営者の怠慢か、いつの頃からか角川文庫、ちくま文庫、河出文庫、集英社文庫などが出している「不思議の国のアリス」のレビューとひとまとめとして扱われるようになってしまいました。訳者によって読み手が受ける印象はまるで違うものになるはず。多くの人の参考になればと書いたレビュー、雑な扱いはして欲しくないものです。

 今まで「不思議の国のアリス」は誰の訳を読んでも何を書いてあるのかまったく分からなかったのですが、この河合祥一郎氏の訳は面白いです。ちゃ〜んと小説として成り立っております。さぞ研究なされたのでしょう。
 懐中時計を持ったウサギを追いかけて、穴に落ちて、いろんな目に遭って…次から次へ巻き起こる珍事件怪事件、私にはこれを楽しめる日は来ないのではないかと思っていましたし、同じ思いの人もたくさんおられることでしょう。でも楽しく読みたいという気持ちはこれで叶いました。
 アリスの世界観やテニエルの挿絵は好きだけど、文章が辛かったアナタ、ぜひ角川文庫のアリスご一読を。0

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