Salome (Dover Fine Art, History of Art) の感想
参照データ
タイトル | Salome (Dover Fine Art, History of Art) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Aubrey Beardsley |
販売元 | Dover Publications |
JANコード | 9780486218304 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
時はガリラヤを治めるエロデ王の時代。妃のエロディアは、かつてエロデ王の兄フィリポの妻だったが、サロメを連れ子としてエロデ王と再婚した。洗礼者ヨナカーンはこれを不義の結婚と非難したため、宮殿の牢に囚われていた。ある日、水がめの中からエロデ王の結婚に異議を唱えるヨナカーンの声を聞いたサロメは、瞬時にしてヨナカーンに興味を持ち、ヨナカーンの顔を見ることを欲する。・・・
イエスに洗礼を施したことで有名なヨハネ(ヨナカーン)の死を描いたオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』、ストーリーは短いが、その中にサロメのヨナカーンを想う気持ちが凝縮されていて実に濃い作品になっている。王女としてではなく、1人の魅力的な女として自分を見つめてほしいというひたむきな想い。ヨハネを慕うあまり、激しい言葉で罵倒されてもなおヨハネを愛する熱情。そういった想いを色彩豊かな言葉に飾られている。反対にヨナカーンの発する言葉はみな激しくて手厳しい。それに加えてピアズリーが描く黒と白のコントラストが私たち読者を妖しい世界へといざなう。
イエスに洗礼を施したことで有名なヨハネ(ヨナカーン)の死を描いたオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』、ストーリーは短いが、その中にサロメのヨナカーンを想う気持ちが凝縮されていて実に濃い作品になっている。王女としてではなく、1人の魅力的な女として自分を見つめてほしいというひたむきな想い。ヨハネを慕うあまり、激しい言葉で罵倒されてもなおヨハネを愛する熱情。そういった想いを色彩豊かな言葉に飾られている。反対にヨナカーンの発する言葉はみな激しくて手厳しい。それに加えてピアズリーが描く黒と白のコントラストが私たち読者を妖しい世界へといざなう。