着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS の感想
参照データ
タイトル | 着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 都築響一 |
販売元 | 青幻舎 |
JANコード | 9784861521683 |
カテゴリ | 画家・写真家・建築家 » 写真家 » た・な行の写真家 » 都築響一 |
購入者の感想
カメラは露出趣味と覗き見願望を満たす為の道具であるなら、この写真集は実に理にかなったものと言える。
四畳半風呂なしアパートに住まい、馬車馬のように働いても収入は雀の涙、うだつも上がらず恋人もなし(これは僕のことか)。狂わぬ方がどうかしているとばかりに、この写真集には服キチガイがぞろりと出てくる。高嶺の花と知りつつも、愛するブランドの為ならば全てを捧げる信者達。泣けてくる。これは叶わぬ恋の記録なのかもしれない。しかし、着倒れた痴れ者達は幸せそうだ。HAPPY VICTIMS(幸せな犠牲者)とは言い得て妙。彼らは今日も空寒い部屋で愛するブランドを抱いて眠るのだろうか。
最後のページが野田凪である。泣けてくる。シクシクと残された服達の衣擦れが聞こえてくるようだ。
四畳半風呂なしアパートに住まい、馬車馬のように働いても収入は雀の涙、うだつも上がらず恋人もなし(これは僕のことか)。狂わぬ方がどうかしているとばかりに、この写真集には服キチガイがぞろりと出てくる。高嶺の花と知りつつも、愛するブランドの為ならば全てを捧げる信者達。泣けてくる。これは叶わぬ恋の記録なのかもしれない。しかし、着倒れた痴れ者達は幸せそうだ。HAPPY VICTIMS(幸せな犠牲者)とは言い得て妙。彼らは今日も空寒い部屋で愛するブランドを抱いて眠るのだろうか。
最後のページが野田凪である。泣けてくる。シクシクと残された服達の衣擦れが聞こえてくるようだ。