マックス・ウェーバーを読む (講談社現代新書) の感想

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タイトルマックス・ウェーバーを読む (講談社現代新書)
発売日2014-09-26
製作者仲正昌樹
販売元講談社
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カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » 思想

購入者の感想

私がマックス・ウェーバー(Max Weber:“マックス・ヴェーバー”とも表記されるが、本稿では本書の表記“ウェーバー”に従う)を知ったのは、学生時代に(昭和の経済史学の第一人者である)故大塚久雄氏の著書に触れたのがきっかけである。ウェーバーと言えば私の学生時代では、しばしばK.Marxと対比されその歴史観ないし近代社会の歴史解釈が特徴だったように記憶する。Marxの唯物史観(史的唯物論)、つまり生産関係と生産力に基づく生産様式(右下部構造及びこれに基づく政治・法制・社会等の上部構造)の発展と内的矛盾の打破という歴史必然性に基づき、近代資本主義社会は右歴史の1プロセスに過ぎないとするのに対し、ウェーバーは近代資本主義社会の本質について、各人が自己の資本増加の欲求(労働の社会性)をプロテスタンティズムの倫理(勤勉)に連関収斂させて捉えつつ、政治の民主化に伴う合理的かつ専門分業化された官僚制社会にあるとする。些か右の私の理解は心許ないが、その後細かな思想・論理はあまり知ることなく、右のような漠然としたイメージさえも殆ど忘れて今日に至っていたところ、たまたま本書が手軽な新書版で発刊されたので、今回数10年ぶりにマックス・ウェーバーに触れる機会を得た次第である。本書は本稿のレビュータイトルにもあるように、ウェーバーの主要著著、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)』(以下便宜的に『プロ倫』とする)、『職業としての政治

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