都市計画の世界史 (講談社現代新書) の感想

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参照データ

タイトル都市計画の世界史 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者日端 康雄
販売元講談社
JANコード9784062879323
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

古代メソポタミアから近代の日本まで幅広く、それぞれの地域・時代の都市がどのようなコンセプトの元で作られたのかを解き明かしていく一冊。
中国の古代都市や日本の平城京や平安京、中東の都市まで幅広く扱っているが、中心になるのはヨーロッパの都市について。
特に近代ヨーロッパで試みられたさまざまな新しい新都市計画や、中世都市から近代都市への改造計画について、もっとも多くのページが割かれている。

興味のある人には面白い、はずのテーマなのだが、いかんせん記述がちょっと無味乾燥すぎる気が・・・。
序盤の世界各国の都市の構造についての項はまだいいのだが、肝心の近代ヨーロッパの項がちょっときつい。
コンセプトや狙いといったものが教科書的に淡々と羅列されているだけの印象で、決して読み物として面白いものではないのだ。

もっとも、それを差し引いても、近代ヨーロッパの人たちがいかに自分たちの理想の都市を作ろうとしたのかという情熱は伝わってくる。
特に日本の都市の無秩序ぶりを嘆く人には、いろいろと参考になる一冊だろう。

ちなみに本書でも、日本の無秩序に広がった都市についての批判が冒頭にある。
だが、そのまま投げっぱなしで、特に解決策だとか、ヨーロッパの都市計画と日本のそれとの比較などはナシ。
できれば、ここのあたりについての著者の見解が読みたかった。

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