Anne of Green Gables の感想

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Norton Critical Editionへの感想です。
爽快な中にとても深い心理的な内容を持っている名作だと思います。初めのころのAnneのおしゃべりの中に彼女のanxietyを指摘する書評が載っていますが、その通りだと思います。孤児になってからの彼女の経験と資質のもたらすものを作者はよく書き込んでいると思います。Anneのanxietyは次第にほぐれます。それに決定的な役割を果たすのが厳格なMarillaですが、彼女がまた興味深い存在です。Anneとの相互作用の中で、彼女の凍結していた部分が少しづつ溶け、Anneを安心へと導いているように思えます。最後のあたりで、Gilbertの父親との思い出を話すあたりでは思わず微笑みが漏れます。そしてMatthew !、Anneは決してあなたを忘れませんよ。That’s what.

買って初めて分かったのですが、これは日本で言うところの完全版でした。本編１９６分もあります。が、あっという間の３時間強でした。
字幕無しのアンは正直ちょっときついです。セリフは多いし、長いし、ボキャブラリーは聞きなれなくて難しいし。でも字幕がない分映像にどっぷり浸れるので、ストーリーが頭に入っている人には字幕無しで観ることをお勧めします。
ＰＥＩの四季は本当に美しいです。湖も、海も、森も花も、そしてそこに住む人々の心も全て。私の中ではアンは永遠に「小さなアン」でいて欲しいからか、続編を見る気にあまりならないんですよね。この映画以上のものはないような気がして・・・
これを見て、いつかきっとグリーンゲイブルスに行くぞ！という思いを新たにしました。アンの歩いた道を、想像に心膨らませた森を、マシューを待った駅を、この目で見てきたいと思います。

美しい絵本。優しく語りかける英語のお話を幼い桃ちゃん（７歳）に聴かせたくてまた見せたくてプレゼントしました。

聞き終わった後は、久しぶりに読後の爽快感を味わいました。
２０年前都内の洋書コーナーで原書を購入し、何度もトライしましたが、その度に一章で挫折の繰り返し。そしてこの度このＣＤのおかげで、２０年来の夢であった原書読破が達成できました。また、新たな発見もありました。子供のときはアンの立場で読んでいましたが、今回は、マリラ側から読んでいたようで、子供の時にはわからなかった、マリラの子育て中の悩み、子供が巣立つ時の悲しさ。老後の不安などが、書かれていることに気付き得をした気分です。
朗読はとてもシンプルですが、それ故頭にスッーと入ってきます。ぜひ、耳からトライしてください。0