ネクロマンティック-死の3部作- Blu-ray BOX (初回限定生産) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルネクロマンティック-死の3部作- Blu-ray BOX (初回限定生産)
発売日2015-04-02
監督ダクタリ・ロレンツ
出演ユルグ・ブットゲライト
販売元ビデオメーカー
JANコード4532318409290
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » エロス

購入者の感想

「ネクロマンティック」は結構カルト的で有名だと思います。
個人的には「死の王」が見たくて購入しました。
「死の王」「シュラム」の2作、疲れている時に見たからなのかもしれませんが
淡々とした雰囲気とBGM、グロいけれどなぜか引き込まれます。
「死も癒しなのかもしれないな」と感じてしまいました。
画質の方は全体的にざらついた感じではあります。
DVDがプレミアとなっている今、こうしてBDにしてくれたことに感謝します。

ブルーレイになれば問答無用にバンザイ!と、
無邪気に喜ぶ歳ではなくなったため(笑)
こういう旧作はどういうマスターでBD化しているのかが
重要であり、注目ポイントとなる。

米国版は2014年10月にCult Epicsから豪華仕様でリリース。
本編はオリジナルのスーパー8のネガフィルムから
監督が監修してHDトランスファーしたこだわり仕様で
音は5.1chサラウンドのDTS-HD。

特典も
「Introduction By Jorg Buttgereit」「Q&A」
「Never Released Before Short FilmHot Love (1985) 45分」
「Audio Commentary By Jorg Buttgereit And Co-Author Franz Rodenkirchen」
「The Making Of Nekromantik」「Nekromantik Featurette」
「Still Photo Gallery」「JB Trailers」を収録した
ファン感涙の愛蔵仕様となっている。

一方で日本盤はどうか。

同じマスターを使っているかどうかは不明、
音はステレオ、特典はオリジナル予告編と日本版予告編のみ。

う~ん、これでもBD化だからバンザイ!と
素直に喜ばなきゃいけないんだろうか?

まず、始めに注意しておかねばならないのは、この映画三部作はかなり見る人を選ぶということ。本国ドイツで発禁になっただけあり、おぞましいの一言。本作はネクロフィリア(死体との性交)がメインでその性的に倒錯した人物達の映画。やはり映画も芸術の1つ、映画世界は自由の精神がなければならないと思う。だからこれを見てグロくて引いてしまうのも感性、耽美に思うのも感性。性的に興奮するのも感性(ちょっと心配)。グロに耐性がある人は一度見てほしい。そこには自分の知らない新しい世界があるのかも知れない。

長らく長らく、ホラー映画ファンであっても廃盤DVDが高値過ぎて未見という方も多いのではないのでしょうか。
存在も内容も知っていても見る事が叶わずというのは、ファンとしては辛いものです。
それがBlu-rayBOX(Blu-Ray3枚とDVD1枚-「シュラム」のみDVD)ということは「好きな人」は、清水の舞台から飛び降りるつもりで!
(自分も「ネクロマンティック」の1と2は持っているけれど、「死の王」と「シュラム」はないので飛び降りる・・・)
まあしかしながら「ネクロマンティック」をBlu-rayの高画質で!と言われて「おお!高画質」という内容かどうかは、ルチオ・フルチ三部作と同様にあれだけど(震え声)
(高画質きれいな画面でも、死体は死体ですよ・・・。)

この映画はとても見る人を選びます。
耐性テストをするならば「ムカデ人間」の1というよりもむしろ2、これを見て大丈夫な人。
「ムカデ人間2」の方が最近の映画だけあって、過激度は高い(被害者多いし)かもだけど。
倫理的には、「セルビアン・フィルム」や「屋敷女」、「マーターズ」、「フリークス」、「センチネル」、「花と蛇」(これはエログロという意味で)を見ても、あくまで「映画の中の出来事である」「映画は芸術作品である」と割り切れて、ひきずらない人。
こういう人にはおすすめできます。ここで「えー無理」という人にはおすすめできません。

後味は正直よろしくないです。見た後どんよりします。
しかしながら、はまる人はこの世界観が大好きなのではないでしょうか。
そのくらい、この映画に似た映画(ジャンルも)はほぼないに等しいです。
持ってはいるけれど、自分は何度も繰り返しては見ていません。見るのに覚悟がいりますから。
かくいう私も耐性があまりない時に見たので、吐きそうになりました。
今ではいい思い出です。(この映画と「フリークス」で相当耐性ができたなあ・・・)

「死体愛好」。人間という器、イレモノ。エロ。グロ。退廃。。
「死体」に興奮してアレしてしまう人。そんな変態カップルの悲劇を描いています。

この作品群、特殊メイクやストーリー、映像のフィルムの貧弱さ、挙げればきりがないほどの学生の自主映画に限りなく近い作り手の拙さが隠しようもなく表現されてしまった映画たちなのですが、それとは無縁の創られてから20数年経っても古びない、世の変人を満足させるに足る願望を突出して極めた作品たちであることには間違いないと思います。そう、この作品群の監督、ユルグ・ブットゲライトは、映画製作を通して、若くして映画の”死”を極めたのだと思います。心の中で”死”を克服したら、後はなにがあろうと心は不死身になれるのだと勇気付けられる、それがこの作品群のメッセージであり、魅力なのだと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

ネクロマンティック-死の3部作- Blu-ray BOX (初回限定生産)

アマゾンで購入する
ビデオメーカーから発売されたユルグ・ブットゲライトが出演のダクタリ・ロレンツのネクロマンティック-死の3部作- Blu-ray BOX (初回限定生産)(JAN:4532318409290)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.