天空の川―ガンに出会った河川技術者の日々 の感想
参照データ
タイトル | 天空の川―ガンに出会った河川技術者の日々 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 関 正和 |
販売元 | 草思社 |
JANコード | 9784794205711 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
何も知らず、同著者の『大地の川』を読んでから、ただ単に同じ著者の本をもっと読んでみたいと思い、購入した。
二つの本の装丁が同じだったので不思議に思っていたが、内容を読んで、納得した。
1948年生まれの著者が働き盛りの40代で、がんの宣告を受けた後に死期を悟って書いた2冊と分かった。
一気に読み進んでしまった。
明るい配偶者に恵まれ、病室にパソコンを持ち込んで書いた真剣さがみてとれるが、本自体も大変明るく書かれている。
『大地の川』とあわせてお読みいただきたい。
素晴らしい「お役人」だっとことがよくわかった。役人の仕事を先入観を持って安易に批判してはいけないとよくわかった。
天国でも真摯な河川技術者として暮らしておられることと信じております。合掌。
二つの本の装丁が同じだったので不思議に思っていたが、内容を読んで、納得した。
1948年生まれの著者が働き盛りの40代で、がんの宣告を受けた後に死期を悟って書いた2冊と分かった。
一気に読み進んでしまった。
明るい配偶者に恵まれ、病室にパソコンを持ち込んで書いた真剣さがみてとれるが、本自体も大変明るく書かれている。
『大地の川』とあわせてお読みいただきたい。
素晴らしい「お役人」だっとことがよくわかった。役人の仕事を先入観を持って安易に批判してはいけないとよくわかった。
天国でも真摯な河川技術者として暮らしておられることと信じております。合掌。
川に関わる人は多い。住民として、行政職員として。
そして志半ばでいのちが尽きる人も多い。事故で、病で。
たとえ、半ばでいのち尽きても伝えるべき言葉を持った人の魂のことだまはきちんと伝わっていくのだとということを、しみじみと実感できる読みやすい書である。
筆者は、建設省河川局の河川技術官僚であった。
筆者が逝ってからもう10年以上も経つが、ここに遺されたたくさんの想いは、何度読んでも新鮮である。家族に何か記念になるのものをと書いたとあるが、家族への想い、仕事への想い、そして何よりも、死を意識した時に見えてくる「生きること」、そこに向き合う日々が決して重苦しくなく正直な筆者の感性で書き綴られている。その感性は、理系らしくもあり、同時に、文系の感性も備えていて、やさしく心に響く。
川に縁がなくても、今、病と共生(あるいは格闘)している人にも薦めたい。読み返すたびに肩肘張らない自然体の元気がもらえる。ガンが身近になってきた今だからこそ、再読したい。
筆者がもういないことを不思議に感じる。書物とは、筆者との対話なのだと感じることができる。
もう1冊の遺稿「大地の川」と共に、色あせることなく読み返し、読み継がれたい書である。
そして志半ばでいのちが尽きる人も多い。事故で、病で。
たとえ、半ばでいのち尽きても伝えるべき言葉を持った人の魂のことだまはきちんと伝わっていくのだとということを、しみじみと実感できる読みやすい書である。
筆者は、建設省河川局の河川技術官僚であった。
筆者が逝ってからもう10年以上も経つが、ここに遺されたたくさんの想いは、何度読んでも新鮮である。家族に何か記念になるのものをと書いたとあるが、家族への想い、仕事への想い、そして何よりも、死を意識した時に見えてくる「生きること」、そこに向き合う日々が決して重苦しくなく正直な筆者の感性で書き綴られている。その感性は、理系らしくもあり、同時に、文系の感性も備えていて、やさしく心に響く。
川に縁がなくても、今、病と共生(あるいは格闘)している人にも薦めたい。読み返すたびに肩肘張らない自然体の元気がもらえる。ガンが身近になってきた今だからこそ、再読したい。
筆者がもういないことを不思議に感じる。書物とは、筆者との対話なのだと感じることができる。
もう1冊の遺稿「大地の川」と共に、色あせることなく読み返し、読み継がれたい書である。