Knocking on Heaven's Door: How Physics and Scientific Thinking Illuminate the Universe and the Modern World の感想
参照データ
タイトル | Knocking on Heaven's Door: How Physics and Scientific Thinking Illuminate the Universe and the Modern World |
発売日 | 2011-09-20 |
製作者 | Lisa Randall |
販売元 | Ecco |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | Professional & Technical » Professional Science » Astronomy » Cosmology |
購入者の感想
本のカバーには面白い仕掛けがある。前半は科学史の話でガリレオの観測と思考実験の大切さを説いた後で、中盤からLarge Hadron Collider(LHC)の話。見学ツアーをしているような気分にさせてLHCで何をしようとしているのかを説明している。標準理論を構成する素粒子に質量を与えるヒッグズ粒子を見つけようとしていること、エネルギーの階層問題を超対称性粒子やLandallの重力に関する余剰次元の理論により解決できるかもしれないこと、Randallの理論ではLHCのエネルギーでもミニブラックホールができるかもしれないしれないことなどを説明している。後半では宇宙論と素粒子論の密接な関係、LHCでダークマターを探そうとしていることなどを説明している。この本の特徴はRandallの人柄や宗教、経済、芸術と科学についての考えや科学に対する取り組み方が示されていることだ。