畑中敦子の天下無敵の数的処理!(1)判断推理・空間把握編 の感想

準備期間があまり長くありませんでしたが、公務員試験を受けました。
過去問を見ると、算数の問題のようなものがあり、あわてて本書を買いました。
数学が好きだった人も長く数学の問題を解いていなかったら、解き方がすぐに思い出せないと思います。
公務員試験は時間との戦いでもあるので、問題を見て即座に解き方がわかれば、点数獲得につながります。
どういうパターンの問題があるのか、参考になりました。
ただし、本書だけで力をつけるのは、算数が苦手だった人は無理だと思います。

なぜかというと、例題のみが掲載されていて問題が載っていないからです。
多くの参考書・問題集には、まず例題があって、続いて例題とそっくりの問題（数字だけが違うなど例題と同じ解き方で解く問題）がありますが、本書の場合は、そっくりの問題がなく、延々と様々なパターンの問題が提示されます。
自分で解いて確かめることができないので、力が定着したかどうかもわからなければ、解けた！という達成感も感じられません。

「こういう問題にはこういう解き方をする」「こういう問題が出る」とおおまかに把握できました。
問題を見てすぐに解ける人はいいと思いますが、解けなくてそれでも万端の準備をしたい人は、これ以外にもっとたくさん問題を解かないといけないと思います。