奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS) の感想

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参照データ

タイトル奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)
発売日2014-12-23
製作者飯塚 祐紀
販売元マイナビ
JANコード9784839953720
カテゴリ » ジャンル別 » 趣味・実用 » 将棋

購入者の感想

中1の息子がとても気に入って、読んでいます。
変な振り方をするな、と思ったら、大敗しました。
この本の効果があったようです。言ってしまえば、けしからん本です。

奨励会入会が羽生・森内・郷田らと同じ82年で、プロ入りしてからの昇段が全て勝数によるものであることや、順位戦でB級1組昇級は40代になってからということから、苦労人として知られる著者が、振り飛車の奇襲戦法を解説した本です。

収録されている戦法は原始中飛車、端角中飛車、(後手番で角道を止めての)石田流、鬼殺し、急戦向かい飛車(メリケン向かい飛車とも呼ばれる)、強引向かい飛車、阪田流向かい飛車、鬼六流どっかん飛車、角頭歩、パックマンの10種。
類書と大きく異なるのは、タイトル「狙いと対策」とついているように、各戦法の狙い筋ばかりでなく、いかにその狙いを封じるか、ということがかなりしっかり書かれています。
その上でも、角頭歩は著者も「奇襲戦法の一角として命脈を保っていくのではないか」ということで、この中では戦法としては1つ抜けた存在と言えるかもしれません。
また、鬼六流どっかん飛車は、今見てみると現代将棋のゴキゲン中飛車や角交換振り飛車と似て非なる味わいのある戦法で、これも研究してみれば単なる奇襲戦法以上の戦果が挙げられる可能性があるように感じました。

収録戦法は有名どころばかりですが、奇襲本として有名な「奇襲大全」の発刊からは25年が経過しており、新刊のタイミングだったのでしょう。
現在はネット将棋が浸透していますが、将棋倶楽部24は秒読み30秒、将棋ウォーズは3分切れ負けや10秒将棋といった早指し将棋が隆盛で、奇襲がハマりやすい土壌もあります。
著者も実際にネット将棋で奇襲戦法を連投し、内容の向上にもつながったとのことです。本書の戦法を指された時の対策を身につけておくのはもちろんのことですが、気に入ったものを裏芸として持っておくのもいいでしょう。

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