新装版 ゆたかさの住居学 (エビデンス選書) の感想

　建築界の大御所の清家清さんの本を批判するのは
何ですが思いつくまま綴った感があり、着眼点は
面白いのだけれども、まとまるには至っていないと
思う。
　
　そんな中、読みとれるのは住宅の個室化批判。
ある時代から建築家の提案はオープン化。
清家さんはバリアフリーとは心の障壁を取る事にも
あると提案しているのだけれども、私は全ての家庭
にそれが適しているとは思えない。ある時期、心を
育てるためには自分のスペースが必要な時があると
思う。それを物語ってくれているのが
家族の絆をつくる家―失敗しない住まいづくりのための30講である。
そういう点から、少し意見を異にする所があった。