波の音が消えるまで 上巻 の感想
参照データ
タイトル | 波の音が消えるまで 上巻 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 沢木 耕太郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103275176 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » さ行の著者 |
購入者の感想
ギャンブルを知らなかった根っからのギャンブラー。
抱いた女より抱きもしない女の描き方がたまらなく艶かしい。
賭け事をやらない私もギャンブルそして女の物語には惹かれる。
文学の一大分野。
何度も読み返した「深夜特急」30年近く前のギャンブルシーンもまた読みたくなった。
延々とバカラそしてバカラ。他のこともすべてバカラために。
もういい加減にせい!と思ってもページが進んだ。
顔に大アザを負わされた女の登場も夢か現(うつつ)か分らぬほどにバカラに嵌ってる時のことだから許容できる。
でも上下巻合わせてのページ数がこの3分の2程度にまとまってたら中だるみもなくより多くの人間が読みやすくなるのかな、とは思った。
流れ着いてさすらう主人公からはなぜか開高健さんの「夏の闇」を連想した。
老人から直結連想したのは阿佐田哲也さんの「麻雀放浪記」。
どちらも昭和の大エンターティナー。
この作品にはそのあたりの虚無なる退廃と無頼の香りも漂っている。
正確には星4.5。
抱いた女より抱きもしない女の描き方がたまらなく艶かしい。
賭け事をやらない私もギャンブルそして女の物語には惹かれる。
文学の一大分野。
何度も読み返した「深夜特急」30年近く前のギャンブルシーンもまた読みたくなった。
延々とバカラそしてバカラ。他のこともすべてバカラために。
もういい加減にせい!と思ってもページが進んだ。
顔に大アザを負わされた女の登場も夢か現(うつつ)か分らぬほどにバカラに嵌ってる時のことだから許容できる。
でも上下巻合わせてのページ数がこの3分の2程度にまとまってたら中だるみもなくより多くの人間が読みやすくなるのかな、とは思った。
流れ着いてさすらう主人公からはなぜか開高健さんの「夏の闇」を連想した。
老人から直結連想したのは阿佐田哲也さんの「麻雀放浪記」。
どちらも昭和の大エンターティナー。
この作品にはそのあたりの虚無なる退廃と無頼の香りも漂っている。
正確には星4.5。