フィル・ゴードンのデジタルポーカー ──HUD(統計ツール)でここまで勝てる (カジノブックシリーズ) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

ポーカーのプレイスタイルはここ数年間で飛躍的に進歩した。
「相手が持っているハンドのレンジ」「相手から見て自分が持っていそうなハンドのレンジ」を常に意識しながらブラフやバレルを繰り出す手法を実践的に解説している。
また本書には世界の勝ち組トッププレイヤーであるアネットやケイツといった神童たちによるレッスンを著者のフィル・ゴードンが受けた一部始終が収められており、その個性的な戦略は慧眼が深い。
全体としてわかりやすい文体で、私は本邦訳発売から数日（４〜５時間）でほぼ全編を読み終えることができた。
対象はやや中級者から成績の伸びに悩む上級者向けといったところか。
自分にとって役に立つ箇所だけでも書籍の価格を支払った甲斐はあったと思う。