サボタージュ [Blu-ray] の感想

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シュワちゃん大好きなので本作品を視聴しました。最初は吹き替え版を観ていたのですが、声が合っていなかったので途中からはこちらを観ました。
私は本作品は好きではありません。唯一好きな部分は、渋くてかっこいいシュワちゃんです。年老いて少しハゲてますが、それはそれでカッコイイ。葉巻似合いすぎ。

これ以降では気に食わなかった箇所を挙げます。
①基本的に暗くて地味
作品全体を通して暗くて地味です。ダークな世界を描く作品なので暗い分には良いでしょう。しかし、画があまりにも地味すぎます。本作品の華である戦闘シーンも、舞台はアパートだったり地下だったり、メチャ地味な場所なので映像が映えません。「暗さ」と「地味さ」は別物にして欲しかったです。
②下品
私は下ネタは好きです。下ネタって面白いじゃないですか。でも、本作品の下ネタは不快でつまらなかったです。シュワちゃん率いる特殊部隊はまるでゴロツキ集団のようで、他人を馬鹿にするギャグや下ネタを言っては「ぐへへ～！」と爆笑が起きます。ひたすらに汚いだけなんですよね。
ちなみに、特殊部隊のメンバーは強いんだろうけど微妙な印象です。最強部隊という位置付けではあるのですが、油断して殺されるし、エクスペンダブルズみたいなド派手な演出はないし、カッコ良いとは思えなかったです。
③全員　女の子の日
情緒不安定過ぎます。特殊部隊のメンバーは突然ブチ切れたり爆笑したりしますが、ゴロツキ集団なので仕方ないでしょう。でもね、なんで警察まで情緒不安定なんですか。ヒドイですよ。
例えば、女性捜査官と男性捜査官で下品なやり取りがありまして、その流れに私は驚愕しました。以下のような感じです。
男性「どうやった？ヤッたんけw？」
女性「もう、やめーやwwww」
男性「アソコはでかかったｗ？」
女性「なんやねん、お前。しつこいわボケ！」
いや唐突にキレすぎでしょ。たぶん、そのシーンに深い意味もないんですよ。意味が分からないシーンでした。
④これってサスペンスなの！？

フューリー、エンドオブウォッチのデビッド・エアー監督の作品です
監督は警官汚職映画を撮らせたら天才です。
サスペンス小説の古典そして誰もいなくなったを原作にして殺される人をDEAの特殊部隊にしています。

劇場で見たときは何じゃこりゃ、伏線も全部ぶん投げて映画としての出来はそれ程よくありませんでした。

それもそのはず。劇場公開版はデビッド・エアー監督の意図した物ではありませんでした。
どうやらエンディングに難色を示した制作側に変えられてしまい訳のわからないオチに変えられてしまいました。
削除シーンと別エンディングにはエアー監督の本来意図したシーンが多く収録されています。
削除シーンは女刑事が捜査するシーンが多く収録されています。これらは伏線を回収するものです。
そして別エンディングでは真犯人と女刑事の銃撃戦と格闘戦による戦いになります。このオチではあれば真犯人と犯行の動機がわかりとてもスッキリします。

以下はネタバレです。

別エンディングら2バージョン収録されています。
シュワが勝つエンディングと女刑事の勝つエンディングです。
女刑事が勝つエンディングはオチ的にもスッキリします。後味は悪いですが。
おそらくビッグスターが猟奇殺人犯人で死ぬというオチに難色を示し伏線をぶっ飛ばしオチを変えたと思われます。

シュワちゃんの新境地というか、サスペンス性の高い、アクションとは少し違う見ごたえのある作品です。サスペンス６、７割、アクション３、４割ですね。
しかし、とにかく下品でグロくてエグい内容となっていますので、何回も繰り返しで観たいとは思わないですｗ
今までのシュワちゃんの作品は親子で楽しめるものがほとんどでしたが、今回は大人の方だけで見たほうがいいと感じました。

少しずつ謎が解き明かされていくストーリーで、最後の瞬間まで楽しめる内容だとは思いますけどね。
新しいシュワちゃんが見られることは間違いないです。

この映画のシュワルツェネッガーはダーティヒーローです。今までのヒーローではありません。さらに便器一杯のもりもり◯◯◯が出たり、グロい表現多数。シュワルツェネッガーがあまり良い人では無いのでイライラします。しかし最後の５分で全てのイライラを解消してくれます。この５分のために私はかいます。正直珍作です。

美味しいところで宣伝ばかりではアメリカのMOIVE世界で仕事がなくなると思う
ハードボイルドアクション