私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ (講談社+α文庫) の感想

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参照データ

タイトル私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ (講談社+α文庫)
発売日販売日未定
製作者サム・ウォルトン
販売元講談社
JANコード9784062566773
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » サービス・小売 » 一般

購入者の感想

鈴木貴博氏の「会社のしくみは変えられますか?」に引用があったので、
手にとって見た。

著者のサム・ウォルトンは、一代で世界最大のディスカウントストア、ウォルマートを築いた伝説の経営者である。日本で言えばダイエーの中内功氏にあたると思うが、なにしろアメリカだから桁外れにでかい。ヨーカドーとイオンとダイエーと西友を全部足して2倍しても、ウォルマートの売上げにはぜんぜん届かない。そういう大企業をたった1店舗から作りあげていったのがサム・ウォルトンである。

内容は彼の自伝と経営哲学が半々、といったところ。20世紀最高の経営者と称されたGEのジャック・ウェルチはあくが強くて好悪相半ばする印象だが、それに比べるとサム・ウォルトンは型破りな行動力をもちながらも性格は実直、生活は質素、親近感を与えるキャラクターである。

巨大な企業を経営するコツは「小さく考える」ことであるという。
具体的には以下の6点。
・一店ごとに検討する
・意思疎通は組織の命である
・現場に足を運ぶ
・現場に責任と権限をもたせる
・現場から改善案を出させる
・組織をスリムにし、官僚化と戦う

サム・ウォルトンは自分の経営手法がベストではないといい、同業者の良いところを常に真似し自社に取り入れ続けた、という。その謙虚さと、次々と湧き出る商売のアイディア、そして自身で飛行機を飛ばして全国の店舗を見て回るマメさ、従業員への優しさ。そういった彼の持つすべてがウォルマートの奇跡の成功を生んだのであろう。
カリスマといえばカリスマ、誰にも真似はできないが、とても身近で爽やかさを感じるカリスマである。一読をぜひお勧めしたい。

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