子どもへの性的虐待 (岩波新書) の感想

虐待の中でもひときわナイーブな、性的虐待についての入門的な本。
男子への性的虐待など、あまり触れられない闇についても書かれており、性的虐待についての一通りの知識が得られた。
一つ一つのテーマあたりの分量が適切で、わかりやすく、値段・読む労力的にもお手頃でオススメです。

それにしても、この問題は読んでいくごとにきゅうきゅうと胸が締め付けられるように痛くなる。
せめて、社会は彼ら彼女らにとってできるだけ味方であってほしい。
そのためにも、私たち一人ひとりの意識の持ちようが大事だ。本書を読んで私の意識はだいぶ変わった。
学校ではまったくといっていいほど取り扱われず、テレビやニュースでも滅多に見ることがない、
このタブーのような扱いを変えていかなければ…。